2026年4月、大阪のウェブ制作会社・株式会社日本電子工藝社(代表:武田 憲和)は、パーソナルジムの検索比較サイト「Trainy(トレイニー)」を立ち上げた。「Trainy」では、全国のパーソナルジムを都道府県・市区町村・駅名から検索することができ、利用者は簡単にパーソナルジムを比較検討することができる。
パーソナルジムの検索サイトは、パーソナルジム業態が勃興した後から、アフィリエイトメディアを中心に多数生まれ、現在も複数のサービスが存在している。一方で、パーソナルジム領域は最盛期に比べると落ち着いた状況になっており、連動して検索サイトの勢いにも陰りがあるようにも見える。
このような状況下で、同社はなぜ「Trainy」を立ち上げたのか。そして「Trainy」は何を目指しているのか。日本電子工藝社の武田代表に聞いた。
「Trainy」はアフィリエイトメディアではない

ーー「Trainy」とはどんなサイトなのでしょうか。
武田:「Trainy」は、パーソナルジムに特化した検索比較サイトです。2026年4月に立ち上げたばかりのサービスで、現状はウェブ収集したパーソナルジムの基本情報を8,500店舗分掲載しています。ユーザーの方は、都道府県・市区町村・駅名からパーソナルジムを検索することができ、さらに施設設備・値段・トレーニングの目的・悩みなどをタグでクロス検索し、自分に最適なパーソナルジムを探すことができます。

ーーなぜ「Trainy」を立ち上げられたのでしょうか。
武田:私が2年前からパーソナルジムに通い始めたのがキッカケです。通う中でトレーナーと話せば話すほど、彼らは独自の優れたノウハウやスキルをもっている反面、集客に苦戦していることが分かりました。彼らの強みが全く世の中に知られていないと感じたんです。加えて、ITリテラシーも低い。こういうジムは多いんだろうと感じて、パーソナルジム市場を調べてみると、他社も似たような状況だと気づきました。私は長年ECサイト(通販サイト)制作を生業にしてきましたので、トレーナーを商品と見立てて、魅力的に売ることはできないかと考えたことが開発のキッカケです。
ーー「トレーナーを商品に見立て魅力的に売る」というのは、とてもユニークな視点ですね。一方で「Trainy」に類似するアフィリエイトメディアも、ジムやトレーナーを魅力的に訴求していると思うのですが。
武田:仰るとおりで、パーソナルジム検索サイトはアフィリエイトメディアが多いですよね。こうしたサイトは、アフィリエイトの成果を追求するが故に、過度に消費者に訴求する傾向があるので、実態と乖離した内容が多いと感じています。そもそもアフィリエイト広告は、消費者トラブルも多く、消費者庁も何度も規制やメッセージを発しています。だから「Trainy」は、既存のアフィリエイトメディアとは全く異なる仕組みにしました。

ーー具体的にはどういった仕組みなのでしょうか。
武田:「Trainy」は、パーソナルジム・トレーナーの「生の声」が最大限に活きる設計になっています。例えば「Trainy」にはパーソナルジム用の管理画面がありまして、ジム自身がページを編集できます。これ以外にも、体験料金・入会金・初期登録料・キャンペーン料金なども全て入力できます。つまり、写真やテキストで「パーソナルジム自身が魅力を簡単に発信できる」仕組みになっているので、私たちメディア側が過度に訴求したり代弁するわけではないんです。
ーーなるほど。それは確かにアフィリエイトメディアとは大きく異なりますね。収益化はどう考えているんですか。
武田:パーソナルジムを探しているユーザーには、気になるジムを保存して比較検討できる機能を提供しています。これはユーザーがログインすると使える機能で、ジム側には「気になる」ボタンを押されたことが通知されます。この先は有料プランを契約していただけると利用できる機能になるのですが、ジムはそのユーザーにオファーメッセージや個別クーポンを送付することができます。ユーザーはそこから予約体験の申し込みをすることができる仕組みになっています。つまり「Trainy」はパーソナルジムのPRをするだけではなく、オンラインで能動的な営業活動ができる機会を提供しているんです。
武田さん自身も「トレーニー」NABBA関西で初出場・初優勝
ーー武田さん自身も大会に出場される「トレーニー」なんですよね。トレーニー経歴をお聞きしても良いですか。
武田:2年前からパーソナルジムに通い始めたのが「Trainy」開発のキッカケとお話したのですが、元々トレーニングを始めたのは15年前くらいなんです。当時、大きな病気をして、その影響でかなり太ってしまったので、総合フィットネスクラブに通い出したんですよ。
ーーそこから大会に出場するまでに至ったんですか。
武田:自分の身体が変わっていくのが面白くてハマっちゃいましたね。最初の大会に出たときは本当に冗談半分でしたけども(笑)初めて出場したのが2022年・47歳の時にベストボディ・ジャパン奈良大会で、決勝に残りましたが入賞できず。それが悔しくて火が付きまして、翌年のベストボディ2023 マスターズクラス(40歳〜49歳)の岡山大会で優勝、高松大会と奈良大会で準優勝することができました。

ーーすごい快進撃ですね。
武田:ハマるととことんやる性格でして(笑)そこからレベルをあげて本気でやろうと思い、このタイミングでパーソナルトレーニングジムに通い始めました。大会の方は、NABBA JAPAN KANASAI 2024(Mr.Sports Model -Over40)で初出場・初優勝、J-CLASSIC 2024 関西大会(Men’s sports model over40)で準優勝。今年は9月に開催されるNABBA JAPAN GRAND PRIX FINAL 2026に出場する予定です。
パーソナルジムが「検討材料」を提供できる環境を作る
ーー大会で結果を求める過程でパーソナルトレーナーとの関わりが深まったんですね。
武田:そうですね。やっぱり彼らの専門的なサポートがあったから結果が出たと思います。その過程を歩んだからこそ、彼らの凄さに気付けました。あとは大会に出ると、出場者の中にもトレーナーの方がいるので、そういった方との出会いも増えましたね。そこでも「ジムのMEOやSEOを強化したい」といった相談が多かったことも、パーソナルジムというビジネスを深く考えるキッカケになりました。
ーーどういったことを考えられたのでしょうか。
武田:パーソナルトレーニングってやっぱり値段が高いですよね。私自身もユーザーとして高いお金を払ってパーソナルジムに通っているので、そういった相談を受けながらも、ユーザーが高単価なサービスに何を感じるか同時に体感していました。何が言いたいかというと、MEOやSEOを強化したところで、値段が高いので、いくらそのジムが家から近いからといって即決することはない。少し遠い場所にあるけど、価格の安いパーソナルジムとの比較・検討を当然するわけです。そして少し遠い場所のジムが選ばれることも少なくない。つまり、世の中のパーソナルジムが「検討の材料になるものを十分に提供・訴求できているのか」と考えていました。
ーーなるほど、その気付きも「Trainy」につながっているんですね。
武田:そうなんです。だからパーソナルジム・トレーナー自身が「検討材料」としての「強み」をITリテラシーに関わらず発信できるようにしようと思ったんです。そうすれば、ユーザーもジムの強みや特徴を簡単に比較検討できるはず。そんな手助けが「Trainy」で実現できればいいなと思っています。

ーー「Trainy」の今後の目標を教えてください。
武田:まずは4月に生まれたばかりのサービスですから、当面は立ち上げに集中ですね。パーソナルジムの皆さんにできるだけ多く参加いただき、情報発信をしていただければと思います。その後は、トレーナー個人にもスポットライトを当てていければと思っています。現在も、トレーナー登録機能を提供しているのですが、将来的には、ここにユーザーからの口コミや評価が紐付いて、そのエリアや地区でのトレーナー評価が一覧で見やすくなれば、トレーナー個人が選ばれる環境も作っていけるのではないかと考えています。
Trainy
https://www.trainy.online/


























