テクノジム「BETTER BODIES HI AOYAMA」で室内向け新製品「TECHNOGYM CASE KIT」を発表

コロナ禍でホームトレーニングの需要が高まり続けている。こうした社会的ニーズの変化が起きる中、テクノジムは室内向け新製品「TECHNOGYM CASE KIT」(価格:88,000円 税抜・送料込み)をリリースした。

「TECHNOGYM CASE KIT」はホテルの客室内や自宅だけでなくパーソナルトレーニングスタジオにおけるまで、場所を問わずにトレーニングを実施するためのフルエクササイズソリューションとなっている。

https://www.technogym.com/jp/technogym-case-set/

「TECHNOGYM CASE KIT」の内容物にはエクササイズマットの他、フォームローラーやパワーバンドなどが含まれ、バッグタグに付加されているQRコードからバーチャルトレーナーにアクセスすることで、アプリやモニターで映像を見ながらトレーニングを行うことができる。

この「TECHNOGYM CASE KIT」のお披露目として、同製品をルネサンスが運営する「BETTER BODIES HI AOYAMA」に一定期間展示、体感してもらう取り組みを行う。

「BETTER BODIES HI AOYAMA」は、”人はカラダも、生き方も、変われるようにできている”をコンセプトに、2020年3月1日(日)にグランドオープンしたグループワークアウトスタジオ。同スタジオのプログラムは、バイオメカニクスなど科学的理論をもとに開発されたグループワークアウトを体験でき、メンバーそれぞれの潜在力をひきだし、45分という短時間で最大の効果を得られるよう設計されている。

「BETTER BODIES HI AOYAMA」ブランドディレクター安藤氏は本件について以下のようにコメントを寄せた。

「ワークアウトの目的は様々ですが、高効率且つ高効果は誰でもが願うものです。BETTER BODIES HI AOYAMAでは人生における貴重な時間の一部でもワークアウトに充てていただくため、短時間で完結するプログラムを設計し提供しています。短時間であるが故に必然的に強度が高まります。その為高効果を引き出すにはワークアウト後のリカバリーがとても重要になるのです。新製品「TECHNOGYM CASE KIT」はまさにワークアウトとリカバリーの両面を得ることの出来るオールインワンのワークアウトツールといえるでしょう。」

■「TECHNOGYM CASE KIT」
https://www.technogym.com/jp/technogym-case-set/
■「BETTER BODIES HI AOYAMA」
https://betterbodies.s-re.jp/bb/

MTG 2020年9月期決算を15億円の黒字に修正

11日、SIXPAD(シックスパッド)やReFaなどを展開する株式会社MTGは、2020年9月期決算の着地予想を15億円の黒字転換に修正すると発表した。

株式会社MTGの2020年9月期決算の修正計画の内容
株式会社MTG「通期業績予想修正に関するお知らせ」

前回発表予想は売上高340億円、営業利益▲10億円、経常利益▲6億円、当期純利益ゼロと予想していたが、今回発表した修正では売上高348億円、営業利益12億円、経常利益16億円、当期純利益15億円の黒字転換予想とした。

今回の修正理由は、新型コロナウイルス感染拡大を受け国内店舗の売上は低迷を続ける一方で、巣ごもり需要拡大を受け自宅でのトレーニングや美容習慣が増加しEC・通販事業が好調に推移したとしている。

また全社的な経費削減の効果が現れ、営業利益▲10億円→12億円の黒字、経常利益▲6億円→16億円、当期純利益ゼロ→15億円と大幅に黒字転換した。

同社は先般「SIXPAD HOME GYM」を発表するなど、今期も引き続き自宅でのトレーニングサービスの拡充を行っている。

https://bthefit.com/post-3242/

フィットネス大手各社の決算で赤字決算が連続して発表され、巣ごもり需要の拡大に対する打ち手が反映された決算が見受けられない中、同社のビジネスモデルはアフターコロナ期における復調のヒントを垣間見ることができる。

エニタイム運営のFast Fitness Japanに上場承認

日本における「エニタイムフィットネス」のマスターフランチャイジーである株式会社Fast Fitness Japan(東京都新宿区、代表取締役社長 土屋敦之)は、11日東京証券取引所マザーズ市場への新規上場が承認されたと発表した。上場日は2020年12月16日を予定している。

同社は、2020年2月に東証マザーズへの上場承認を受けていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、3月に新規上場を取り下げていた。取り下げから約8ヶ月で再度の承認となった。

新規上場の開示資料によると、2020年3月期の業績は、売上高113億円、経常利益28億円、当期純利益16億円となっている。前期2019年3月期は売上高80億円、経常利益16億円、当期純利益9億円となっている。

一方で2021年3月期の業績予想は、売上高111億円、経常利益16億円、当期純利益2.8億円とコロナの影響を感じる内容となっているが、黒字決算を維持している。

エニタイムの店舗は大半がフランチャイズによる出店になるため、末端の流通額は更に大きいものと思われる。新型コロナウイルス感染拡大による営業自粛後も店舗出店を続けてきた同社、直近は国内800店舗を超える規模となっている。

https://bthefit.com/post-273/
https://bthefit.com/post-1930/

ティップネス 新プランで中高生会員の獲得をさらに強化

ティップネスは、13歳〜18歳の中学生・高校生を対象とした新プラン「ティーン会員」を11月9日からスタートする。ティーン会員の価格は、13歳〜15歳の中学生の月会費は4,000円(税抜)、16歳〜18歳の高校生の月会費を5,000円(税抜)に設定されている。

同社はこれまで、0歳〜15歳を対象とした運動スクール「ティップネス・キッズ」を34店舗で展開、「TIPNESS進学」というブランドで今回の「ティーン会員」と同様の価格設定で、ティップネス・キッズを卒業後の中高生に向けてのプランを提供してきた。

今回「ティーン会員」にプラン名に据え、この新プランをティップネス全店及びティップ. クロス TOKYO全店で提供する。

キッズスクールの生徒は小学校卒業と同時に退会する比率が高い反面、若年層の運動不足などの社会的背景を受け強化する。「ティップネス・キッズ」は開設15年を迎える同社の特徴の1つでも有り、強い部分を更に強化する戦略と見られる。

なお、ティップネスは日テレHD傘下企業ではあるが、兄弟会社にあたるスイミングスクール大手ジェイエスエスも小学生会員が大半を締めており、日テレHD傘下のフィットネス連合による会員の青田買い戦略はますます強まる見込みだ。

https://bthefit.com/post-882/

テクノジム、山形市が実施する健康ポイント事業「SUKSK(スクスク)」と連携、山形市と官民連携による包括連携協定を締結

テクノジムジャパン株式会社は、山形市(山形県)、株式会社タニタヘルスリンク、株式会社ドリームゲートとともに「地方創生の推進に係る包括連携協定」を締結したと発表した。本協定は、山形市における地方創生の推進及び市民サービスの向上を目的としており、具体的には下記の内容について相互に連携し実施するとしている。

  1. 健康の保持及び増進に関すること。
  2. 高齢者の福祉の充実に関すること。
  3. 子どもたちの健やかな育成に関すること。
  4. 女性の健康問題や活躍推進に関すること。
  5. その他地方創生の推進に資すること及び市民サービスの向上に関すること。

山形市が実施する健康ポイント事業「SUKSK(スクスク)」と連携

本協定の具体的な取り組みとして、山形市健康ポイント事業「SUKSK(スクスク)」と連携し健康の保持促進や健康寿命推進のためのオンライントレーニングプログラムの提供を行う。

https://kenkopoint-suksk-city-yamagata.jp/about.html

山形市が推進する健康ポイント事業「SUKSK(スクスク)」は、専用アプリや歩数計によって運動を記録、歩いた歩数や健康診査・検診受診、イベントの参加によってポイントがたまり、特産品や商品券が当たる抽選に参加することができる。「SUKSK(スクスク)」では、法人毎に歩数ランキングなども表示され、企業で参加することで健康経営の推進も担っている。

https://kenkopoint-suksk-city-yamagata.jp/ranking.html

全国の自治体において、こうした先進的な取り組みを行う山形市とテクノジムが連携することで、健康増進を促進させる。オンライントレーニングプログラムの提供、地域の健康セミナー等のサポート、高齢者の歩行能力維持改善、転倒予防におけるトレーニングが可能なメディカルフィットネス用機器や、高齢者だけではなくあらゆる目的にも対応できる機能性を備えたファンクショナルトレーニングが可能なフィットネス機器を導入するとしている。

また小児肥満の予防にも取り組む。小児肥満に関するセミナーの開催やフレイル対策運動教室の開催などを開催する予定。またテクノジム独自のデジタルプラットフォーム「Mywellnessクラウド」を通じてトレーニングデータを蓄積、タニタヘルスリンクが管理する体組成計や活動量計等の計測データと連携、利用者へフィードバックを行う。利用者に対してはこのデータを元に効率的な運動プログラムを提供することが可能になるとしている。

自治体が負担する医療費負担の抑制含めて、市民の健康増進を推進する上で「SUKSK(スクスク)」のようなプラットフォームの存在は、民間の連携・参加を積極化させるベースとなる。

日本版ペロトンになれるか、MTGがホームフィットネスに参入「SIXPAD HOME GYM」を開始

ReFa(リファ)やSIXPADなどを運営するMTGは、10月20日よりEMSを中心としたホームフィットネスサービス 「SIXPAD HOME GYM」を開始する。特徴は同社のトレーニングブランド「SIXPAD」のEMSスーツ「SIXPAD Powersuit(シックスパッド パワースーツ)」を着用、負荷を上げた状態でトレーニングすることで、10分の短時間・高効率のトレーニングが行える点にある。

「SIXPAD HOME GYM」は、同社が提供する専用アプリを接続することで東京・原宿に新設した専用スタジオ「SIXPAD LIVE STUDIO(シックスパッド ライブスタジオ)」から配信されるセッションにオンラインで参加することができる。

また専用アプリではライブ配信の予約やレッスン動画の再生、EMSレベルの調整以外にも、トレーニングの記録や管理まで行うことができる。会員のスマホやタブレットでも閲覧できるほか、専用タブレットでも利用可能。

日本版ペロトン?MTGは「SIXPAD HOME GYM」専用バイクを開発

米ペロトン(Peloton)はフィットネスバイクとモニターによるセッションを月額課金形式で提供することで破竹の勢いで業績を伸ばしている。新型コロナウイルス感染拡大を受けその業績と会員数はさらに伸び、今や四半期業績開示のたびにトップニュースに名前が並んでいる。

日本でも同様の市場環境の変化を受け、フィットネスクラブが続々とオンラインフィットネスに参入したが、実店舗でのセッション単価とオンラインでのセッション単価のギャップに苦しみ、そしてオンラインネイティブにセッションを提供していた先行プレイヤーに勝てる道筋なく、収益貢献に至っているフィットネスクラブは少ない。

MTGが開発した「SIXPAD HOME GYM」専用バイク「The Bike EX」
今回開発された専用バイク「The Bike EX」
(株式会社MTG プレスリリース)

ペロトンと今回参入した多くのフィットネスクラブのオンラインフィットネスサービスとの大きな違いは、マシンの有無や提供されるセッションのクオリティにある。今回MTGは、ここのポイントに加え、EMSスーツを付随させてサービスの差別化要因と特徴をブラッシュアップしリリースするに至っている。

専用アプリ経由で提供されるトレーニングセッションは、LIVE配信形式とアーカイブ(VOD)の2形式で提供し、会員はライフスタイルに合わせて利用することができる。

MTGが関与する著名人・スポーツ選手(クリスティアーノ・ロナウド、長友佑都、菜々緒など)
MTGが関与する著名人
(株式会社MTG プレスリリース)

このオンラインで提供されるセッション専用のスタジオの開設や、トレーニングメニューには同社のネットワークを活かしスペシャルゲストが今後登場予定となっており、クオリティ向上にも継続的に取り組む見込みだ。

料金体系:プランは2種類、専用バイクは安価版とハイエンド版を開発しペロトンに近い価格設定

米ペロトンも新製品を続々と市場投入しており安価なエントリーモデルや高価格なハイエンドモデルまで製品ラインナップが提供されている。価格は20万円を下回るものから、約50万円弱のモデルまで多岐にわたる。

「SIXPAD HOME GYM」の利用価格
https://homegym.sixpad.jp/plan
提供サービス名定価(一括払い時)
プラン:Standard Plan月額 4,180 円(税込)
プラン:Studio Plan月額13,200 円(税込)
Powersuit118,800円(税込)
The Bike132,000円(税込)
The Bike EX495,000円(税込)
「SIXPAD HOME GYM」提供サービス価格一覧

今回MTGがリリースする専用バイクは2パターン、エントリーモデルにあたる「The bike」が132,000円(税込)、ハイエンドモデル「The Bike EX」は495,000円(税込)となっている。

「SIXPAD HOME GYM」のポイントは上記の専用バイクとは別に、EMSスーツ「Powersuit」を購入することでアプリのスタンダードプラン(月額4,180円)を利用することができるため、基本的にはこの「Powersuit」の購入が前提となる。

会員はリースを組み合わせサブスク形式で料金を支払い

「SIXPAD HOME GYM」各製品リース支払時の月額支払額
「SIXPAD HOME GYM」各製品リース支払時の月額支払額
https://homegym.sixpad.jp/plan

各製品は高額商品であり、今回MTGは同製品をリース(一括払いも可)を中心に消費者へ提供する。リースは基本的に60回(5年間)で組まれることとなる。リース支払い時の月額支払金額は「Powersuit」で月額1,900円となり、これをベースに月額プランが組まれている。

「SIXPAD HOME GYM」提供価格
「SIXPAD HOME GYM」提供価格
(株式会社MTG プレスリリース)

「Powersuit」ベースにした各製品の組み合わせによって月額料金は3パターンに分類される。最も安いコースで月額6,080円。ハイエンドモデル「The Bike EX」コースでは月額14,380円となっている。

同社は今回のホームフィットネスの基盤となるEMSジム「SIXPAD STATION」を2018年6月に代官山にプレオープン。時短・高負荷をコンセプトに他店舗出店への強い意欲が見せていたが、その後の同社の不適切会計問題や、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで新規出店へのストレスがかかり、2020年10月現在で海外含め5店舗(代官山・六本木・赤坂・八王子・香港)に留まっている。

業績も復調してきてはいるが、直近の四半期業績を比べると最盛期に比べ40%近い減収になっており苦境はまだ続いている。SIXPADというEMSブランドを引っさげフィットネス市場に参入した同社の挑戦は、ホームフィットネスが起爆剤となるか今後も注目したい。

JR東系ジェクサーが新業態「ジェクサー・ジム フラット」低価格型フィットネスクラブ市場に参入

JR東日本スポーツ株式会社はイオンモール柏に新業態「ジェクサー・ジム フラット」イオンモール柏店をオープンすると発表した。オープン日は2021年1月8日を予定している。

「ジェクサー・ジム フラット」の最大の特徴は低価格、フルタイム会員で2,900円という価格設定となっている。同社はオープンに先駆け、先着700名に対して入会金3,000円(税別)と月会費2ヶ月分5,800円(税別)を無料にする先行入会キャンペーンを実施する。

ジェクサー・ジム フラット イオンモール柏店 パース画像
ジェクサー・ジム フラット イオンモール柏店 イメージ画像
画像:JR東日本スポーツ株式会社プレスリリース
ジェクサー・ジム フラット イオンモール柏店 館内イメージ画像
ジェクサー・ジム フラット イオンモール柏店 館内イメージ画像
画像:JR東日本スポーツ株式会社プレスリリース

「ジェクサー・ジム フラット」のビジネスモデルは、いわゆる「バジェット型」と呼ばれるフィットネスクラブ業態の中でも低価格型に属することになる。

この低価格のバジェット型フィットネスクラブ業態は、おそらく現在のフィットネス業界において熾烈な競争が起きている業態の1つで、既に海外では低価格のバジェット型が市場を席巻している事例もある。

国内では既にアクトスが運営する「アクトスWill_G」(月会費2,700円〜)とJOYFITが運営する「FIT365」(基本月会費2,980円)が、この数年ハイペースで出店を行っており、既に2強の様相を呈している。今回ジェクサーはこの低価格型の市場に参入することになる。

JR東日本系の同社はグループシナジーを活かし、これまでアトレやルミネなど駅ビル物件への出店を重ねてきた。しかし今回オープンする低価格業態は「イオンモール」への出店となる。ここに同社の戦略性と意欲を感じることができるだろう。低価格型の市場はますます熾烈な競争が起きそうだ。

MOSHの事業者登録数が1.5万人を突破、フィットネストレーナー/ヨガインストラクターも多く利用

MOSH株式会社は、個人がスキルや特技の販売プラットフォーム「MOSH(モッシュ)」の事業者登録数が1.5万人を突破したと発表した。

MOSHはフィットネストレーナーやヨガインストラクター、オンラインサロン、楽器といった個人がサービスを販売するプラットフォーム。ホームページ昨日や、予約・決済・月額サブスクリプション課金・回数券などの機能が実装されており、フィットネス関連のサービスも数多く販売されている。

販売されているレッスンの事例
引用:MOSH株式会社プレスリリース

新型コロナウイルス感染拡大によって、フィットネス業界各社がオンラインレッスンに参入したが、フリーランスのフィットネスインストラクター・ヨガインストラクターのオンライン販売も活況となっていた。

2020年2月末時点で5千人だった事業者登録数が、2020年6月末時点で1万人を突破、10月8日で1.5万人となり5千人増加のペースが約1ヶ月ほど早まっている。

MOSHの登録事業者数の推移グラフ
引用:MOSH株式会社プレスリリース

新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した4月頃から一般消費者の巣ごもり需要の高まりを受けて成長率が更に伸び、同社のプレスリリースによると2020年4月の予約・取引件数は前月比260%、流通総額は198%になったとのこと。5月にはZoom連携機能を実装し、個人サービスの販売ニーズに更に対応を行った。

コロナ禍だから、ということに限らずフィットネス関連サービスの販売方法や提供方法が多様化している中でMOSHにフリーランスのインストラクターが集まっていること、そして一般消費者が集まっていることはニーズの証として間違い無い。

それを受けてフィットネスクラブ・ジムのサービス提供の価値とは何か、一般消費者に提供するサービスのポジショニングはどこか、今いちど考え直すタイミングがきているのではないだろうか。

https://bthefit.com/post-1759/

三菱地所発フィットネスベンチャー「GYYM」が急伸中、会員5,000名超・提携施設は120以上に

昨今、複数のフィットネスクラブ・ジムを1つのサービスで横断して利用できるサービスが日本でも盛り上がりを見せている。

この横断的なビジネスモデルは、元祖とも言える米「ClassPsss」が急成長し今やユニコーンとなったことが盛り上がりの背景にある。しかし数年前にClassPassはジムへ支払う手数料負担がバランスせずサービス内容の見直しを迫られた他、ClassPassを模したベトナム「WeFit」はシリーズAで100万米ドルを調達していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で資金繰りがショートし破産を申請した。

消費者の立場からすれば、ニーズが多様化すると共にフィットネスクラブや業態の選択肢が増加している中で「1つに選ぶ」ことの難易度と不便さが高まってきていると言える。ClassPassモデルの成立難易度の高さの反面、各施設で会員登録をすることなく(月会費を払うことなく)都度サービスを通して料金を支払って利用できるサービスのニーズが高まることは納得できる。

三菱地所発のフィットネスベンチャー「GYYM」

こうした環境下で三菱地所はGYYM株式会社(三菱地所100%子会社)を設立。フィットネスクラブを横断的に利用できるサービス「GYYM」を2020年1月にプレローンチした。同事業は三菱地所の「新事業提案制度」より生まれた事業だ。

フィットネス横断利用サービスGYYMの使い方ガイド
GYYM利用方法(同社プレスリリースより)

ユーザーはGYYM上で、ジムの検索・予約・決済・都度利用が可能。各施設での入会手続き等は原則一切不要で「月会費を無駄にすることなく」ジムを利用できる。フィットネスクラブ側はこれまで獲得できなかった会員の獲得機会を得ることができる。

興味深いのは、GYYMがダイナミックプライシングを導入していることだ。こういったサービスは通常「ジムAは利用1回●円」といったように画一的に決まっているものだが、セッションの予約状況や施設の稼働状況によって価格を変動させ(ダイナミックプライシング)稼働率向上や収益の最大化を実現できる。

フィットネスクラブ側が独自にダイナミックプライシングを導入できないとしても、GYYMを通すことで予約や施設の稼働を最大化することができ、また「前から気になっていたから1回行ってみよう」といったモチベーションのライトユーザーを将来の会員候補として獲得できる。

「GYYM」は既に会員5,000人を獲得、提携施設数は122施設まで拡大

GYYMは2020年1月のプレローンチ後すぐ、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けサービスを一時休止していたが、6月にサービス再開、10月5日に正式ローンチとなった。

サービス休止の2ヶ月を除く約8ヶ月でGYYMは5,000人の会員を獲得。提携施設数も暗闇ボクシングスタジオ「b-monster」やRIZAPグループの「EXPA」、ホットヨガスタジオ大手の「loIve」、MTGが運営する「SIXPAD STATION」など人気の高い業態を中心に122施設まで増加している。

GYYMへの加盟を決めたメガロス
GYYMへの加盟を決めたメガロス(同社プレスリリースより)

直近では9月15日から大手総合スポーツクラブの「メガロス」関東圏全店舗(38施設)との提携を開始、12月末まで「メガロス」の全プログラムを1,000pt(=1,000円相当)で利用できるキャンペーンも行う。

現在GYYMは、関東圏(東京・埼玉・神奈川・千葉)で提供されているが、こうした大手との提携を考えれば、全国への展開も時間の問題だろう。

「GYYM」は三菱地所グループとのシナジーをフル活用

GYYMは三菱地所100%子会社として運営されている。同社はプレスリリースでも触れているが、三菱地所グループの顧客ストックへのアプローチを徹底して行っている。

三菱地所グループ関連リンクのキャプチャ
三菱地所グループの一例
https://www.mec.co.jp/

例えば、丸の内エリア就業者約28万人をターゲットにした「デジタルサイネージ」を活用した広告・認知訴求、三菱地所のレジデンスクラブ会員(約60万世帯)をターゲットにした会報誌等での利用促進や付帯サービスの導入といった具合だ。これ以外にも数多くあるが、三菱地所グループとのシナジーは計り知れない。

米「ClassPass」やベトナム「WeFit」の事例のように、ClassPassモデルには初期投資を含め一定の資金が必要なビジネスモデルと言える。また黒字化するまでの難易度も低くないと思われる。

GYYM社の資本金は1億円。三菱地所グループとのシナジーや人的リソース、キャッシュポジションの強さを活かし一気にサービスを立ち上げようとする姿勢が見える。同社はこの分野のメインプレイヤーになれる可能性を秘めている。

フィットネス業界にも昆虫食、コオロギタンパクを使用した「クリケットプロテイン」が登場

昆虫食品ブランド「INNOCECT(イノセクト)」を運営する株式会社ODD FUTUREは、10月3日からコオロギプロテインである「CRICKET PROTEIN CHOCOLATE」を発売する。価格は内容量510gで5,100円。

世界的な人口増加と食料調達コストの問題で、安価なタンパク源の必要性が高まり昆虫食に目が向けられており、無印良品などの大手企業も製品開発を行っているが、プロテインなどのフィットネス業界に近い領域での商品開発はまだ事例としても珍しい。

同社のプレスリリースによると、粉末プロテインのホエイがコオロギに代替されることで様々なメリットがあるとしている。

粉末プロテインのホエイがコオロギプロテインに代替された場合のメリット
画像:同社プレスリリースからBtF編集部にて作成

この画像の通り、製造過程において温室効果ガス排出量や生育に必要な餌の量などがホエイに比べて圧倒的に少ない。逆にプロテインの主目的であるタンパク質の摂取において、含まれるタンパク質量がホエイの約3倍と圧倒的に多いことも大きなメリットでプロテインという製品との整合性を感じることができる。

飼料などを除き、人が食べる昆虫食の潜在的な市場規模は大きく食品分野において未開拓の代替領域が多分にある一方で、消費者の精神的な抵抗が大きいことも事実として存在している。そのためSDGs的な文脈での資金調達や、一部の消費者からの購入に留まっているのも事実だ。

フィットネス業界でもSDGsの取り組みが増加している。また効率的なタンパク質の摂取ニーズが高いフィットネス業界においてコオロギタンパクの有用性がどのように評価されるか、消費者の反応がどのように変わっていくか注目していきたい。

アルプロン世界シェア1位のプロテインメーカーと契約「100% ホエイプロテイン ゴールドスタンダード」の国内販売を開始

プロテインメーカーのアルプロンは、世界シェア1位のプロテインブランド「オプチマムニュートリション」運営会社の株式会社グランビアパフォーマンスニュートリションと日本国内正規販売契約を締結したと発表した。この契約により10月からアルプロンは国内でオプチマムニュートリション製品の販売を開始する。

アルプロンは日本国内での自社製品の製造販売で培ったノウハウや、小売店やEC販売等の流通チャネルを活用し、オプチマニュートリション製品を販売する。

同社は、オプチマ製品の中でも「100% ホエイプロテイン ゴールドスタンダード」の販売にまず注力するとしている。同製品は、オプチマニュートリション製品のメイン商品であり、販売先の主要国20カ国で売上1位を獲得、プロテイン市場シェア1位の製品となっている。

同製品はグローバルで年間1,000億円以上を売り上げており、アルプロン社にとっても大きな取り組みとなる。アルプロン社が正規販売店となることで、国内倉庫に在庫を保管し発送するため配送が早くなるほか、国内でカスタマーセンターを設置し顧客のケアが細やかになる。

株式会社グランビアパフォーマンスニュートリションについて

グランビアパフォーマンスニュートリション社の本社外観
グランビアパフォーマンスニュートリション社(引用:アルプロン社プレスリリース)

グランビア社は、プロテインの他、アミノ酸関連スポーツドリンクや、ミルク、ホエイ、穀物等の原材料、チェダーチーズの製造販売をグローバルに行っている大手食品メーカー。

ロンドン証券取引所に上場し(証券コード:GLB)、従業員はグローバルで6,000名以上を抱える。商品の販売は130カ国で行われている。

年商4,000億円の内、1,000億円が前述したオプチマニュートリションブランドの「ゴールドスタンダード」製品で、世界のプロテイン市場のトップシェア企業となっている。

株式会社アルプロンについて

アルプロン社の製品ラインナップ
アルプロン社の製品ラインナップ(引用:アルプロン社プレスリリース)

アルプロンは、2001年創業の国内プロテインメーカー。本店工場は島根県出雲市に所在し、ビギナー向けの「ライトシリーズ」一般小売店向け「トップアスリートシリーズ」 ハイスペックブランド「IZMOシリーズ」などの自社ブランド製品を展開している。

EXILEなどを抱える芸能事務所グループ企業のLDH martial artsとアルプロンが共同で開発している「EXシリーズ」
EXシリーズ(引用:アルプロン社プレスリリース)

また同社についてはOEMメーカーとしてご存知の読者も多いだろう。自社工場の製造ラインを活用し、受託開発サービスも展開している。EXILEなどを抱える芸能事務所グループ企業のLDH martial artsとは、共同で「EXシリーズ」をブランド開発からOEM受託までおこなっている。

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女性専用パーソナルジム「UNDEUX」が阪急うめだ本店で集客ポップアップ

東京・大阪・兵庫で店舗を展開する女性専用パーソナルトレーニングジム「UNDEUX(アンドゥー)」は、阪急百貨店と連携し2週間のポップアップ企画「Be Positive, Be Healthy」を実施する。

9月23日から2週間、阪急うめだ本店4階  コトコトステージ41にて「カラダとココロのウェルネス」をテーマにした期間限定のポップアップを開催する。体組成計「Inbody」での分析と、UNDEUXに所属するトレーナーが食事や身体作りに関するアドバイスを行う。

同企画において阪急百貨店はプレスリリースで「健康的でポジティブに要られるアイテムをセレクトする」とコメントしており、ワンマイルウェアやアンダーウェア、セルフケア雑貨等を提案する予定だ。

UNDEUX KOBE STUDIO店内の様子
UNDEUX KOBE STUDIO店内の様子
https://www.diet-undeux.jp/

UNDEUXを運営する株式会社トライアスは2015年に大阪で創業。創業と同時に女性専用パーソナルトレーニングジム1号店をオープンし、現在は大阪3店舗(心斎橋、梅田、天王寺)東京2店舗(銀座、恵比寿)兵庫1店舗(神戸)の計6店舗を運営している。

フィットネスクラブ・パーソナルトレーニングジムの集客方法は多様化しているが、高単価でサービス提供を行うパーソナルトレーニングジムと百貨店の顧客層は被る部分が大きい。一方の百貨店はアパレル市場の縮小など逆風が吹く市場環境が続いており、顧客への提案内容を見直し続けている。フィットネス業界にとって百貨店業界は取り組みが増えそうな連携先となりそうだ。

「男性用かつら」から「卓球」へ、スヴェンソングループのタクティブがフィットネス業界に参入

卓球スクール最大手タクティブ、卓球フィットネス「ピンポンFIT」を開始

卓球スクール国内最大手のTACTIVE(タクティブ)は、卓球を軸にしたフィットネス業態「ピンポンFIT」を開始すると発表した。

ピンポンFITは、タクティブ立川店でスタートする予定。入会費3,000円、月額会費6,980円で提供される。店内には卓球台が4台設置されており、会員同士でラリーを行えるほか、卓球マシンも2台設置されているため1人でも利用が可能。2020年9月23日〜2020年10月31日までの期間、入会費0円、見学当日入会で月会費の初月半額等のキャンペーンも合わせて実施する。

タクティブが運営するピンポンFITのイメージ画像
タクティブプレスリリースより

9月11日より無料見学の申し込み受け付けを開始、9月23日より見学と入会の受付を行う。本格的なサービス提供は10月1日からを予定している。

スヴェンソングループが推し進める卓球事業

タクティブ、あまり聞き馴染みの無い企業かもしれない。タクティブは国内11店舗で卓球スクールを展開する最大手企業で、コナミスポーツクラブ府中店でもスクールを展開するなど、その勢力を拡大中だ。

スヴェンソングループの関連会社一覧
スヴェンソングループの関連会社
https://www.svenson.co.jp/

タクティブの親会社は、男性向けかつら製造販売事業や、ヘアケア/スキンケア事業を中心に手掛けるスヴェンソンホールディングス。一見、卓球は全く関係のない企業に思えるが、スヴェンソン社の現会長 兒玉圭司氏は元卓球国体代表選手で、明治大学卓球部監督や卓球日本代表監督を歴任した人物だ。

またスヴェンソン事業で培った店舗開発ノウハウが卓球事業でも発揮されており、スヴェンソングループにおけるスポーツ事業の中核として「卓球」は確固たる位置づけとなっている。

スヴェンソングループが運営する卓球用具メーカーVICTASの旗艦店の写真
VICTAS旗艦店
https://t-4.jp/tokyo/

スヴェンソンのグループを見ると、タクティブ以外にも「VICTAS」という卓球用品の総合メーカー事業も手掛けている。VICTASは卓球界では知られた存在であり、国内/世界でのシェアも着々と伸ばしている。

2020年10月からVICTAS社の代表取締役社長に就任が予定されている松下浩二氏は、日本初のプロ卓球選手としても知られ「Tリーグ」チェアマンなどを歴任した人物だ。同社の卓球界でのポジショニングと卓球事業の勢いを感じることができるだろう。

卓球市場の成長とフィットネス性、タクティブ駒井代表に聞いた

意外に知られていない事実だが、卓球は隠れた「成長市場」だ。

日本における卓球の競技人口はこの10年近く右肩上がりで伸びている。日本卓球協会が発表している「都道府県別加盟登録人数一覧表」を見ると2019年度は約35.8万人、生活の中でレジャー等で卓球に触れる人数は「社会生活基本調査」によると766万人と推定されている。また調査によって差異はあるが、世界の卓球人口は3億人とも言われており、Tリーグやオリンピックなどで触れる機会が増えることで更に増加するのではと推測されている。

この卓球市場成長の背景について、株式会社タクティブ 代表取締役社長の駒井氏は「少子化の影響も大きい。少子化で団体競技が実施しづらく、個人競技に流れてきている」と述べている。

ピンポンFITのウェブサイトに掲載された卓球の運動効果説明図
ピンポンFITウェブサイトより
https://pingpong-fit.tactive.co.jp/

また、テレビやネットなどで、高齢者が機微な動きで卓球をする様子を見たことがあるだろう。卓球が「高齢者でもできるスポーツ」として浸透していることもあり精神的なハードルも低い。長時間走ったり、マシントレーニングに比べ負荷の度合いもほどよく、適度な動きによって怪我をしにくい有酸素運動としての側面もある。

タクティブ代表の駒井氏は「卓球は幼少期や学生時代に行っていた人が40歳〜60歳の間に再開することが多い。話を聞いているとゴルフやテニスから流れてきた方が多い。」とコメントを寄せた。

日本の大手フィットネス事業者の会員属性を見ても高齢者比率は年々高まってきている。人口動態上「アクティブシニア」に受ける業態を開発することが、日本のフィットネス市場開拓の切り口にもなっており、卓球はこの流れにハマる極めて「日本的」なニーズを捉えたフィットネス業態とも言える。

タクティブ社のフィットネス参入後の動向を今後も注視したい。

ライザップ次のターゲットは「女性専用」か、傘下の女性専用業態を統合

RIZAP(ライザップ)は、主力のパーソナルトレーニングジムRIZAPに続く業態の開発を進めてきたが、その業態も整理統合していくようだ。同社が発表している内容によると、ダイエットヨガスタジオ「LIPTY(リプティ)」を9月30日をもって閉鎖し、女性専用ボディメイクスタジオ「EXPA(エクスパ)」に統合する。

RIZAP(ライザップ)が運営するフィットネスサービスブランド一覧
RIZAPグループ株式会社 2020年3月期 第3四半期 決算説明会資料

リプティは「効かせるヨガ」とコンセプトを打ち出し、女性専用のヨガスタジオとして2017年12月 池袋に1号店をオープンした。しかしながら2020年9月3日現在で国内2店舗(池袋、六本木)海外1店舗(ワイキキ)にとどまっている。

同社の開示資料を見ると、業態やターゲットはエクスパと類似しており、暗闇ダイエットジムとして運営されているエクスパの施設内でリプティのプログラムがどの程度実施できるのかは不明だが、統合は合理的に見える。

RIZAP(ライザップ)が運営する暗闇ダイエットジム業態EXPA(エクスパ)のトレーニング写真
RIZAP株式会社 プレスリリースより

エクスパは元々「VIVANA(ヴィヴァーナ)」の名称で2017年11月より運営されてきた暗闇ダイエットジム業態。こちらもリプティと同様に女性専用の業態となっている。2018年8月に現在のエクスパへ名称変更している。

同社が2018年8月に開示した「マッスルダイエットスタジオEXPA(エクスパ)全国展開のお知らせ」という表題のプレスリリースでは「(エクスパを)2019年3月末までに首都圏へ10店舗を目標に、出店を加速させていくことをお知らせいたします。」と意欲的に出店していく旨が示されており、ほぼ同時期にスタートしたリプティとエクスパの明暗分かれた形だ。

RIZAP(ライザップ)グループが運営するフィットネス業態店舗の出店推移のグラフ
RIZAPグループ株式会社 2020年3月期 第3四半期 決算説明会資料

現在エクスパは関西圏含む14店舗が展開されており、同社が運営するフィットネス業態では、ライザップ、ライザップゴルフに続く規模となっている。

直近は「RIZAP WOMAN」ブランドによるマーケティングの強化も行っており、エクスパ含め次の注力先は女性向けの業態となるのだろうか。全体として出店ペースが低迷している同社において、RIZAPに続く業態になれるか「エクスパ」の出店ペースには注目したい。

東急オアシスが少人数制のヨガ/ピラティスレッスンを開始、法人への派遣にも対応

東急スポーツオアシスは、新型コロナウイルス感染拡大など昨今の市況環境を受け、少人数制のヨガ・ピラティスレッスンを開始すると発表した。また法人への派遣も行う予定で、市場環境の変化を受けた業態開発が進みそうだ。

新型コロナウイルス感染拡大を受けた少人数制の業態開発ではあるが、少人数制であるがゆえのメリットもあるとしている。1〜3名でのレッスンであるため、通常のレッスンと異なり周りの受講生に合わせる必要がなく、受講者の身体の状態や目的に合わせた指導、無理のないヨガ・ピラティスが行えると強調する。

またヨガ・ピラティスの初心者にとっては周りの目を気にする必要がないため、同社にとっても新規の会員獲得につながりそうだ。レッスンは東急スポーツオアシスのウェブから予約を行い受講することができる。

実施場所は東急スポーツオアシスの既存店舗内で行う予定で、1名〜3名に対して専属の講師がヨガ・ピラティスのレッスンを行う。同社にはインストラクターが約200名所属しており、法人への派遣にも対応する。

レッスン価格は参加人数によって変動するが、1レッスン3,600円〜6,000円と少し割高な設定となっている。

東急スポーツオアシス店舗会員の月会費は(店舗によって異なるが)約5,000円前後〜、エリア会員になると15,000円前後の月会費となる。同社は「女性限定空中ヨガプラン」なども従来から提供しており、そのプランは心斎橋EAST 24Plus店だと月14,300円の価格設定だ。

それと比較すれば、今回の少人数制レッスンは講師1名で1レッスン(60分)6,000円〜1万円弱の売上となるため、営業効率/生産性は低くないだろう。

直近、実店舗での個別指導ヨガ・ピラティス業態が個人店、中小規模のフィットネス事業者を中心に増えていたが、大手の参入によって更に活況になりそうだ。

東急スポーツオアシス「YOGA・ピラティスプレミアムレッスン」公式サイトはこちら

「オール・オア・ナッシング」はビジネスマン必見の番組、新シリーズ「トッテナム・ホットスパー」も配信開始

スポーツドキュメンタリー番組の「ALL OR NOTHING(オール・オア・ナッシング)」をご存知だろうか。オール・オア・ナッシングは、Amazon prime videoで配信されているアマゾンオリジナル番組だ。既に9シリーズが放送されており、人気番組となっている。

オール・オア・ナッシングは、アメリカンフットボールやサッカー、ラグビーなどの競技で世界トップリーグに所属するチームや、ナショナルチームにシーズンを通して密着、チーム経営やミーティング、トレーニング風景、ロッカールーム、選手の私生活に至るまで密着し、スポーツビジネスの裏側を深く見ていくことができる。

当初オール・オア・ナッシングは、アマゾンとNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)が提供するスポーツドキュメンタリーとして提供されていたが、5シリーズ目でラグビーニュージーランド代表「オールブラックス」に密着、6シリーズ目にはイングランド サッカープレミアリーグ所属の「マンチェスター・シティ」に密着し、徐々にジャンルを展開している。

ただの「スポーツドキュメンタリー」ではない、オール・オア・ナッシングの魅力

最近はプロスポーツチームのソーシャルメディア戦略も強化されており、チーム公式アカウントでもロッカールームの様子や契約時など試合以外の部分を垣間見ることが容易になっている。

しかし、サッカーで言えばチャンピオンズリーグなどの重要な試合、リードされて折り返したハーフタイムで監督が選手に何を言い、戦術の修正を解説するシーンなど、核心に迫るシーンが収録されることは滅多に無い。

リヴァプール公式アカウントの動画シリーズ「Inside Anfield」
Anfield(アンフィールド)はリヴァプールホームスタジアムの名称

オール・オア・ナッシングは、その全てに密着しており、それこそホームグラウンドで働くスタッフの経歴や、スタッフと選手の関係性にまでフォーカスして番組が制作されている。知られざるトップチームの実態が明らかになる。

世界有数のトップチームがどのように経営され、それを支える現場スタッフがどう動き、選手はプレッシャーにどのように立ち向かうのか、クラブのトレーニング施設の様子、監督のマネジメント力と選手起用、そして移籍の裏側など、単純なスポーツドキュメンタリーではなく、一流の監督やクラブチーム経営から学べることが多く、読者が日頃直面している事業やマネジメントにおいても示唆に富む内容となっている。

例えば、監督を補佐する分析官が次の対戦相手に警笛を鳴らすデータを上げてきた、そして選手は故障者が続出し万全の状況ではない、さらには試合中に故障者が更に出てしまう。故障者を埋める移籍も見込めない。そのような状況において選手をモチベートし意思決定し結果を出さなければならない。ヒト・モノ・カネをどうコントロールし結果を出すのか、まさに経営/マネジメントそのものだ。

フィットネス業界的な視点でいえば、オール・オア・ナッシングはスポーツを題材にしているため、トレーニングや食事、メディカルシーンが豊富で、世界一流の選手たちを支えるフィジカルサポートでの学びは当然多い。また、選手を顧客と見立てれば、選手が試合でパフォーマンスを発揮するためにスタッフが行う仕事や設備は、店舗経営にも学びが多いはずだ。

2020年8月31日、待望の新シリーズ「トッテナム・ホットスパー」編スタート

そして2020年8月31日、オール・オア・ナッシング待望の新シリーズが配信される。6シリーズ目にフォーカスされたマンチェスター・シティと同じプレミアリーグに所属する「トッテナム・ホットスパー」編だ。

サッカー界ではオール・オア・ナッシング「マンチェスター・シティ」編の人気を受け、次のチームはどこか議論が巻き起こった。2018年時点での報道によると、プレミアリーグ所属の強豪リヴァプールがオール・オア・ナッシングの密着を断り、ドイツ ブンデスリーガ所属の強豪バイエルン・ミュンヘンにアプローチしていると見られていたが、決まったのは「トッテナム・ホットスパー」だった。

トッテナム・ホットスパーはロンドン北部をホームとし、イングランド代表FWハリー・ケインや、韓国代表FWソン・フンミンを要する名門チームだ。オール・オア・ナッシングの「トッテナム・ホットスパー」編は、同チームの2019/20シリーズに密着している。

2019/20はトッテナム・ホットスパーにとって良いシーズンではなかったかもしれない。新型コロナウイルスの影響もあったし、プレミアリーグは6位でシーズン終了、チャンピオンズリーグはベスト16で敗退した。

では今シリーズの見どころはどこにあるのだろうか。

悩める指揮官(経営者)と、問題を抱えたエース(社員)

オール・オア・ナッシングで最もフォーカスされるのは「監督」だ。企業でいう経営者であり、チームを司る指揮官の苦悩や葛藤、チームや競技に対する哲学がこのシリーズの中心であり醍醐味でもある。

トッテナム・ホットスパー編が期待されている理由にこの「監督」がある。同クラブは2019年末にそれまで監督だったマウリシオ・ポチェッティーノをシーズン半ばに解任、ジョゼ・モウリーニョを後任監督とした。

モウリーニョはインテル、チェルシー、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッドなどのビッグクラブ監督を歴任し結果を出してきた名将だ。反面「バスを停める」と評される極端に守備的な戦術や、記者会見での発言が物議を醸すことも多く、選手との確執が取り沙汰されることも少なくなかった。そのため、モウリーニョのトッテナム・ホットスパー監督就任は大きな話題となった。

また、シーズンを通してこれまで物議を醸す人物像だったモウリーニョ監督が、穏やかになった、自信を喪失しているのではないか、といった報道も相次ぎ、実像に興味が集まっているのも一因としてある。

もう1つ注目を集める要因は、トッテナム・ホットスパーのFW、韓国代表FWでもあるソン・フンミンだ。ソン・フンミンはこのシーズンでアジア人として初のプレミアリーグで10ゴール10アシストを記録、プレミアリーグ通算ゴール記録でもアジア人記録を樹立している。バロンドール候補30人にノミネートされ、アジアでは最も時価総額が高い選手とされている同選手、2019/20シーズンはヨーロッパサッカー界でも話題になり続けた選手だった。今回のオール・オア・ナッシングでも中心的に描かれる選手ではないかと噂されている。

しかしソン・フンミンはプレーの素晴らしさに注目が集まる一方で、試合中のラフプレーや、相手に深刻な怪我を与えるプレーなどで議論が巻き起こり、ソン・フンミン自身がそれをどう捉えているのかも含め注目が集まっている。該当のプレーに関してオール・オア・ナッシングの予告編で本人が「あれのどこがレッドなんだ!教えてくれ!」と叫んでいることから、議論が再燃していることもある。

さらに、ソン・フンミンやハリー・ケインなどチームのエースである主力選手の怪我など、戦力的にもチームの状態が不十分になってしまったことも挙げられる。こうした状況を受け2019/20シーズン前の移籍市場でトッテナム・ホットスパーが放出した選手について疑問視(放出しなければと)する声も上がったシーズンとだったことも注目の要因として大きい。

これはトッテナム・ホットスパーに限らない話ではあるが、新型コロナウイルス感染拡大によるリーグの中断や無観客試合、ソン・フンミンが韓国とイギリスを往来する中での自主隔離といった特殊なイベントなど、否が応でも注目が集まる。

監督を経営者、選手を社員と見立てれば、一般的な会社でもこうしたことは多々あるだろう。ヒト・モノ・カネが十分ではないにも限らず、目の前の市場では競合と熾烈な戦いをしなければならない。このような状況において、一流と呼ばれる経営者(監督)が何を考え、伝え、社員(選手)をモチベートするのか。そして社員(選手)は何を思い、どう事態に立ち向かい克服していくのか、私達に示唆を与えてくれるのではと期待せざるを得ない。

もっとも、ヨーロッパのサッカービジネスは巨大市場であり、トッテナム・ホットスパーの売上高は2017/18シーズンの売上高は約550億円、2018/19シーズンの純利益は150億円とも言われている。このシーズンの純利益はサッカークラブが記録した純利益では世界1位となっている。数年前にメルカリが買収した鹿島アントラーズの売上高67億円と比べると、いかに巨大か分かる。オール・オア・ナッシングによって世界有数のスポーツビジネスのダイナミズムを感じることができるのも魅力の1つだ。

トッテナム・ホットスパー編のエピソード9話要約(追記2020/10/9)

2020年8月31日からAmazon USなどでは配信が開始されていたが、日本での配信は行われず見られない状態が続いていた。これは字幕付けのスケジュールによるもので、元々2020年11月から日本では配信される予定だったようだが、前倒しされ10月初旬から既に日本語字幕での配信が開始されている。

筆者の配信を見た感想にはなるが、今作のトッテナム・ホットスパー編、もしかするとマンチェスター・シティ編よりも見応えがあるかもしれない。不調の中から再興しようとするチームのアップダウンや、移籍問題での緊張感、選手と監督の激しいやりとりなど、順風満帆とはいかないチームでの生々しいシーンが満載だった。特にモウリーニョの仕事への姿勢や哲学は彼のこれまでの印象を一変させる側面も多々垣間見られる。是非ご覧頂きたい。

エピソード1「新しい契約

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スパーズは色々な意味で転機を迎えていた。昨シーズンはマウリシオ・ポチェッティーノ監督のチーム改革によってチャンピオンズリーグ決勝に進出、スパーズ会長ダニエル・リーヴィが主導した新スタジアムの建て替えが終わり新しいシーズンも順調にスタートするかと思われていた。しかしチャンピオンズリーグ決勝で敗退したことで、会長をはじめとする経営陣・監督・チーム・選手全ての関係に少しずつ溝ができていた。

新シーズン開幕から不調な出だしのスパーズ、シーズン序盤に行われたチャンピオンズリーグ グループステージでのバイエルン・ミュンヘン戦でスパーズは7失点の大敗をしてしまう。そこから中々勝ち星を挙げられないスパーズ、リヴァプールにも敗退、エヴァートンともドローとプレミアリーグでの順位は11位に低下。チャンピオンズリーグ グループステージのレッドスター戦で勝利を収めるも、次節プレミアリーグに昇格したばかりのシェフィールド戦ではドローという結果に。

この結果を受けポチェッティーノは突如解任される。そして後任に数々のビッグクラブを率いてきたジョゼ・モウリーニョが新監督として就任する。異例とも言えるシーズン途中での電撃的な監督解任、そして大物モウリーニョ就任の裏側、スパーズ選手たちが口にする不安や期待…ジョゼ・モウリーニョによるスパーズの再興が始まる。

エピソード2「新たな始まり

新生スパーズが本格始動する。初戦のウエストハム戦、スパーズは3ゴールを決めモウリーニョのデビュー戦は勝利でスタートする。モウリーニョ2戦目、勝てばチャンピオンズリーグベスト16が決定するグループステージのオリンピアコス戦、2点を先制される展開となる。スパーズは1点を返すもリードされハーフタイムに突入する。モウリーニョは選手に「落ち着け、何があっても自信を失うな」と伝える。後半、選手たちは奮起し3ゴールを奪って逆転勝利を収める。

エピソード2では、モウリーニョが選手との関係を作りつつ、勝てるチームに作り上げる中で各選手に対するケアやモチベーティングする様子が具体的に描かれ始める。そしてオール・オア・ナッシング トッテナム・ホットスパーズ編で象徴的とも言われるシーンの1つが登場する。期待されつつも昨シーズン乱調で練習嫌い、ムラッ気のある若手のエース「デレ・アリ」にモウリーニョは個人ミーティングで優しくも厳しい言葉をかける。そしてデレ・アリは調子を取り戻し始める。

エピソード3「人の良さは捨てろ

スパーズはモウリーニョ就任後、マンチェスター・ユナイテッド戦で初の敗戦を喫してしまう。敗戦の理由としてモウリーニョはスパーズの選手たちの「人の良さ」にあると指摘する。就任直後からジョゼ・モウリーニョは「このチームの選手は人が良すぎる」とチームの課題を指摘。次の試合、バーンリー戦でソン・フンミンはキャリア最高のゴールを決める。しかしそのソン・フンミンはモウリーニョの古巣であるチェルシー戦、ラフプレーでレッドカードを受け感情をあらわにする。

チームの経営陣とモウリーニョは移籍問題にも取り組み始める。最も大きな課題は、退団の意思を表明しつつも移籍が実現せずチームに残っているクリスティアン・エリクセン。他の移籍候補選手も自身のキャリアや家族のことについて口にする。

エピソード4「クリスマス

スパーズは年末年始の過密日程に向き合うが、怪我人が続出し、ソン・フンミンはレッドカードで3試合出場停止でスパーズは選手が枯渇してしまう。そこでU-23チームから3人の若手選手をトップチームに招集する。選手の負担が増加する年末年始の過密日程についてモウリーニョは記者会見でスケジュールに苦言を呈する。その嫌な予感は的中し過密日程の3試合目サウサンプトン戦、エースストライカーのハリー・ケインが筋肉を断裂し長期離脱が確定、ムサ・シソコもこの試合で怪我をしてしまう。

そんな状況で迎えたリヴァプール戦、強豪相手に敗退するも起用された若手選手が躍動、未来への望みがつながる。そしてスパーズはサッカー界で最も古いカップ戦「FAカップ」に挑む。FAカップでスパーズは過去8度優勝、是が非でも獲得したいタイトルの1つだ。初戦勝利しチームはFAカップ4回戦に進出、この試合で若手DFジャフェット・タンガンガが躍動しMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれる。

エピソード5「新入り

年末年始の過密日程が終わり、移籍期間が始まる。しかしチームの状況は芳しく無く、若手の活躍はあるも主力選手の穴は大きく、スパーズは1ヶ月に渡り勝星から遠ざかっていた。一方でクラブに12年在籍しチーム最古参のLSBダニー・ローズは出場機会が減ってることの不満をモウリーニョに直接ぶつけ緊張感が高まる。これをキッカケに会長のダニエル・リーヴィはローズの長期レンタル移籍に動く。

そして問題が長期化していたクリスティアン・エリクセンにインテルからオファーが届く。移籍を望むエリクセンに会長のリーヴィとモウリーニョは直接残留を打診し、インテルと移籍条件で折り合わない場合は交渉を打ち切る可能性もあると進言する。しかし最終的には移籍を認めることをエリクセンに伝える。

結果的にスパーズはこの移籍市場でPSVからFWステーフェン・ベルフワイン、ベンフィカから若手MFジェドソン・フェルナンデスを獲得する。逆にエリクセンを2000万ユーロでインテルに放出、ダニー・ローズをニューカッスルにローンで放出した。その頃、4ヶ月離脱していた主将のウーゴ・ロリスが怪我から復帰したことでチームは士気を取り戻しつつあった。移籍が一段落した初戦のマンチェスター・シティ戦でベルフワインは得点を決めチームの勝利に貢献、移籍後のデビュー戦でMOMを獲得、チームに前向きな風が吹き始める。

エピソード6「戦力不足

FAカップ4回戦サウサンプトン戦を控えるが、ベルフワインはこの試合出場資格がなく、未だ主力選手の離脱も多くチームは戦力が限られた状態でこの試合を戦うことになった。苦戦しつつもソン・フンミンの決勝点でスパーズは勝利を収める。次節のアストン・ヴィラ戦も苦戦の末ソン・フンミンの決勝点で連勝するも、ソン・フンミンがこの試合で腕を骨折したことが判明、長期離脱が確定する。戦力不足が決定的となった状況で、チャンピオンズリーグ ベスト16レグ1/2のRBライプツィヒ戦が迫っていた。

エピソード7「後悔はない

チャンピオンズリーグ ベスト16レグ1/2のRBライプツィヒ戦、スパーズは押される状態でハーフタイムを折り返す。後半、動きを取り戻し再三チャンスを作るもスパーズは敗北。次節のプレミアリーグでもチェルシーに敗北。連敗が続く中、モウリーニョとコーチ陣はこれまでと違う方法で選手をモチベートする。次節ウルブス戦、スパーズは先制、その後追いつかれるも再度ゴールを決めハーフタイムを迎える。後半に入りウルブスに同点弾を決められると、その後更にゴールを許し逆転され試合はそのまま終了、スパーズは3連敗してしまう。

試合後のロッカールームでデレ・アリとダイアーは口論になる。それを見たモウリーニョは「こうした口論は嬉しい」と言い「プレーが良いのに負けた理由は、人が良すぎる、ずる賢さが足りない」と当初からの指摘を再度口にする。

チームはそのままFAカップ5次ラウンドノリッジ戦に挑む。1-1で試合終了し勝敗はPK戦に、3-2で敗北しスパーズはFAカップ敗退となった。この試合後、ダイアーが観戦に来ていた親族に絡むファンに激怒し観客席に入り揉める事件が起きる。モウリーニョは「状況を考えれば誰でもやりかねない」とし処罰は求めないと会見で発言し一定の理解を示す。

エピソード8「中断

新型コロナウイルスの感染拡大が伝わり始めた中、チームの疲労感は高まっていた。それでも連敗から抜け出そうとするモウリーニョと選手たち。翌週にチャンピオンズリーグ ベスト16レグ2/2のRBライプツィヒ戦を控えたバーンリー戦、前半リードされるも後半で追いつき1-1のドローでなんとか5連敗を免れるが、この試合でベルフワインが怪我をし主力選手を更に失うスパーズ。

その頃、新型コロナウイルス感染拡大の影響で役員陣は決算が減収になる可能性、パンデミックによる無観客試合や休業が保険の適用外になることなど経営上の課題にも直面していた。迎えたRBライプツィヒ戦でスパーズは敗北する。その直後、新型コロナウイルスのパンデミックが本格化し、サッカーだけでなく全世界のスポーツが止まり始め、スパーズのクラブ経営にも影を落とし始める。モウリーニョはプレミアリーグの中断やファーストチームの練習停止、ロックダウンの影響で選手が自宅待機を強いられる期間のパフォーマンス低下を懸念する。

そして時は過ぎ、ファーストチームの練習が再開される。怪我をしていた主力選手たちがロックダウン期間に復帰、残り9試合となったプレミアリーグの熾烈な順位争いに向けてスパーズは、再開後の初戦マンチェスター・ユナイテッド戦に挑む。

エピソード9「追い込み」(最終回)

残り8試合となったスパーズは、ウエストハム戦に挑む。残りの試合数を考えると負けられない1戦、集中力を欠く選手たちにモウリーニョはハーフタイムに厳しい指摘をし選手は奮起する。その一方で、タンギ・エンドンベレはトッテナムに移籍後、環境に慣れることができず、且つ試合にも出られないことを不満に思い、会長のダニエル・リーヴィと話し合いの場を設ける。記者からもエンドンベレを高額で獲得したにも関わらず出場機会が少ないことの質問が増えていた。次節のシェフィールド戦、エンドンベレは出場するもののスパーズは敗北してしまいチャンピオンズリーグ出場の可能性が消えかかる。

その3日後、モウリーニョは11人ずつで練習試合をさせる。その練習試合、ダイアーのタックルを受けてソンが倒れダイアーに怒りをあらわにする。その横ではチームメイトが口論を始めチームに緊張感が漂う。

次節エヴァートン戦、ソン・フンミンは試合に出場する。しかし事件が起きる。前半終了間際のソン・フンミンの守備の姿勢に対してGKのウーゴ・ロリスは怒りをあらわにし掴みかかる。ロッカールームでも2人は激しい口論となるが、モウリーニョは「そうしたチームメイト間の口論や厳しい指摘を向けることについて成長の証だ、就任直後の状態からは考えられない、良いことだ」と選手を鼓舞する。次第にスパーズの選手は闘争心を取り戻しエヴァートン戦では勝ち点を手にする。

しかし次節ボーンマス戦は無得点のドロー。プレミアリーグ順位は9位となりチャンピオンズリーグ出場の可能性は極めて低くなったが、ヨーロッパリーグ出場の可能性にかけることになる。次節はアーセナル。アーセナルは100年以上続くライバル関係にあり、両者の試合はロンドンダービーと呼ばれている。スパーズはこの試合に勝利、ヨーロッパリーグ出場の可能性を残す。

この時点でスパーズは8位、残り3試合で6位に浮上する必要があった。残り3試合スパーズはこれまでのフラストレーションを払拭するように好調をキープし2勝1分、上位のウルブスが最終節で負けたためスパーズはヨーロッパリーグ出場が決まり、選手たちと監督は喜びを爆発させるのだった。

オール・オア・ナッシングのシリーズ一覧

#タイトル(以下Amazonページリンク)
1アリゾナ・カーディナルスの挑戦
2ロサンゼルス・ラムズの軌跡
3ミシガン・ウルヴァリンズの試練
4ダラス・カウボーイズの葛藤
5ニュージーランド オールブラックスの変革
6マンチェスター・シティの進化
7カロライナ・パンサーズの野望
8サッカー ブラジル代表の復活
9フィラデルフィア・イーグルスの逆襲
NEWトッテナム・ホットスパーの再興

クラシル運営のdelyオンラインフィットネスに本格参入か、2020年5月には既に事業検証を実施?

レシピ動画アプリ「kurashiru(クラシル)」、女性向けメディア「TRILL(トリル)」を運営するdely株式会社(東京都品川区、代表 堀江裕介氏)が、オンラインフィットネスサービス「ONECLASS(ワンクラス)」をリリースしている。ONECLASSの「特定商取引法に基づく表記」ページの事業者名には「dely株式会社」と記載されている。

kurashiruのウェブサイト
同社が運営する人気レシピ動画アプリ「クラシル」
https://www.kurashiru.com/

本稿執筆時点の8月11日現在、同社コーポレートサイトにはONECLASSは掲載されておらず、ニュースリリースにも同サービスの記載は無い。オンラインフィットネス市場は、オンラインサービスプラットフォーム「MOSH」や、オンラインヨガ・フィットネスの「SOELU」、フィットネス音声ガイドアプリ「BeatFit」などベンチャー企業がしのぎを削っており、既に群雄割拠の様相だ。

delyが運営するONECLASSとは

ONECLASSはサイト上で受けたいレッスンを予約し、Zoomにて参加するオンラインフィットネスプラットフォーム。価格は1レッスン2,000円で販売されているが、月額4,980円を払うと全てのレッスンが受け放題となる。Zoomが利用できる端末であればスマートフォンでも利用が可能。

現在、月に60本を超えるレッスンが開催されており、ヨガやピラティス、自重トレーニングなどが提供されている。

同サービスのサイトに掲載されている開催予定のレッスンを見ると、基本は60分のレッスンがベースで「疲れリセット」「ヒップアップ・脚痩せ」「顔のむくみ解消」など目的別のレッスン名がついている。どれも「女性」のニーズが強く反映された内容に見える。

ONECLASS開催予定のレッスン例
ONECLASS開催予定のレッスン例
https://oneclass.jp/

しかし先述した通り、オンラインフィットネス市場は既に群雄割拠の様相で、同社は後発での参入となる。価格やレッスン内容にもそれほど差別化要素が大きくあるようにも見えないが、ONECLASSの勝ち筋はどこにあるのだろうか。

TRILLの女性ユーザーとのシナジーを確信か

ONECLASSはまだ同社ウェブサイトに掲載されていないプロダクトのため、現時点では「ステルス」で運営されているサービスという位置づけと推測され、未だ「事業検証・市場検証」の段階である可能性も高い。しかし同社は「ONECLASS」をクラシル、TRILLに続く第3の柱に育てる意向があるのではと推測している。

オンラインヨガレッスンを販売するTRILLの記事のキャプチャ
TRILL上で募集されているオンラインレッスンの記事
https://trilltrill.jp/articles/1429589

BtF編集部の調査によると、同社が運営する女性向けメディア「TRILL」上にて2020年5月頃から上記のようなオンラインレッスンの募集記事が増えているのが分かった。

TRILLで募集したユーザーは、同社が用意したSTORESの販売ページへ遷移しレッスンを購入する導線になっている。このSTORESアカウントの店舗名は同サービスと同じ「ONECLASS」で、掲載されているレッスンは今回紹介しているONECLASSのサービスサイトに掲載されているレッスンとほとんど同様のものとなる。

ONECLASSのSTORESアカウントのキャプチャ
申し込みボタン遷移先のSTORESアカウント
https://dely-online.stores.jp/

つまり、2020年5月には既にTRILL上で募集しレッスンがどの程度販売できるか、ユーザーがどの程度リピートするかといった「事業検証」が始まっており、一定の手応えを感じた可能性がある。

そこから月額4,980円のプランや、1レッスン2,000円といった価格設定をもってサービスサイトのリリースにつながっていると見られる。つまり一定の事業検証が終わり、ここから本格的にサービスを伸ばしていくフェーズと推測される。

クラシルは2,000万DL超、TRILLは月間利用者数2,000万を突破

2019年12月時点の同社プレスリリースによれば、レシピ動画アプリ「クラシル」は2,000万ダウンロードを突破、インスタグラムのフォロワー数は300万人超、女性比率は90%を超えている。女性向けメディア「TRILL」も好調で、2019年11月のプレスリリースによると月間利用者数(web・アプリ合算)が2,000万を突破している。

dely社が運営する女性向けメディア「TRILL」
dely社が運営する女性向けメディア「TRILL」
https://www.dely.jp/product

少し話は戻るがONECLASSで提供されているレッスンのほとんどが「女性」のニーズを強く反映したように見えると書いた整合性がここにある。

つまりオンラインフィットネス市場に後発で参入している「ONECLASS」だが、同社が運営している2大メディア(クラシルとTRILL)の巨大なトラフィックと会員数、そしてクラシル/TRILL共に高い「女性比率」、TRILLからの送客販売とのシナジー(事業検証)を踏まえた本サービスのローンチ、こうした要素を考えれば後発ながら十分勝ち筋があるように思える。

群雄割拠のオンラインフィットネス市場、これから更に熾烈な競争が起きそうだ。

ジェイエスエス1Q決算:売上56%減、スイミングクラブ休業で会員も9%減

ジャスダック上場でスイミングスクール大手の株式会社ジェイエスエスは2021年3月期 第1四半期(2020年4月〜6月)決算を発表した。

株式会社ジェイエスエスの2021年3月期 第1四半期決算短信の概要
株式会社ジェイエスエス 2021年3月期 第1四半期決算短信

売上高は前期比56.4%減の9.4億円(前期21.5億円)、以降の損益は赤字転落、売上総利益▲4.1億円(前期3.2億円の黒字)、営業利益▲6.5億円(前期0.6億円)、経常利益▲6.5億円(前期0.6億円)、当期純利益▲4.7億円(前期700万円)となった。

同社にとっても新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きく、特に小学生向けのスイミングスクールが主力であるため、緊急事態宣言を受けた休業要請や小学校の休校などが響いた。6月には全事業所(店舗)が営業再開しているものの、新学期で会員増加を見込む時期ではあるが新規の会員獲得も上手く進捗せず、会員は前期比8.9%減の90,354人となった。

財務では新型コロナ対策資金として、当該四半期に5億円の短期借入を実施している。

なお、同社は前期末の2020年3月に日本テレビHDがジェイエスエスの旧筆頭株主であるニチイ学館から同社株式を買い取り、新たな筆頭株主となっている。日本テレビHDは傘下にティップネスを保有しており、同社との連携も期待されたが、パンデミックで出鼻をくじかれた形だ。

https://bthefit.com/post-882/

財務体質に大きな毀損は見られない同社、アフターコロナ時代の巻き返し、日テレHDグループとしてティップネスとの連携など、今後も注目していきたい。

セントラルスポーツ1Q決算:売上60%減少、新型コロナ対応で特損31億円

フィットネス業界売上高2位のセントラルスポーツ株式会社は2021年3月期の第1四半期(2020年4月〜6月)決算を発表した。

セントラルスポーツ株式会社 2021年3月期 第1四半期決算短信
セントラルスポーツ株式会社 2021年3月期 第1四半期決算短信

売上高は前期比60.5%減の53億円(前期134億円)、売上総利益は前期比70.5%減の6億円(前期20億円)と新型コロナウイルス感染拡大による店舗休業の影響を強く受けた形となった。利益ベースでは赤字となり、営業利益は▲1.6億円(前期は9.9億円の黒字)、経常利益▲2.5億円(前期8.6億円の黒字)、当期純利益▲21.8億円(前期5.6億円の黒字)となっている。

同社は4月7日の緊急事態宣言後、5月末まではフィットネスクラブ・スクールの休業を実施、6月から感染症対策を講じつつ営業を再開している。しかし会員の退会/休会への動きは強く、フィットネス会員は前年比約80%、スクール会員は前年比約90%と厳しい状況が続いている。

同社決算の特別利益、特別損失に目を向けると、雇用調整助成金収入(特別利益)は2.4億円に対し、新型感染症対応による損失(特別損失)は▲31億円となっている。

財務体質については当該四半期で約50億円の借り入れを実施、現預金と建物及び構築物が合計20億円資産増加している。自己資本比率は前四半期比マイナス7.2%減の48.1%と減少するも、それでもまだ高水準を維持しており同社財務の強さが伺える結果となった。

フィットネス業界全体が新型コロナウイルス感染拡大の影響を強く受け、数日前に決算を開示した業界3位のルネサンスも同様に厳しい内容で、財務戦略的な動きが激しい印象があった。当然セントラルスポーツも同様に厳しい状況ではあるが、一方で同社の重厚なバランスシートの動きを見るとある種の「貫禄」を感じる内容でもあった。

https://bthefit.com/post-2031/

hacomono1億円調達、Coubicがheyグループ入り、フィットネスのDX企業が躍進

企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性が声高に叫ばれ、事実これからの経済においてはDXは更に進んでいくと見られている。フィットネス業界もベンチャー企業によってDXが推進されており、それらの企業の躍進が続いている。

hacomono運営のまちいろ1億円を調達

hacomono運営の株式会社まちいろは、ALL STAR SAAS FUNDを引受先とする第三者割当増資を行い1億円を調達した。

hacomoのインターフェース
hacomoのインターフェース
https://www.hacomono.jp/

hacomonoは、フィットネスクラブ向けの顧客管理・予約・決済システム。体験予約や入会、レッスン予約だけでなく、QRコード会員証やセルフチェックイン、入退館、物販などフィットネスの店舗運営に必要な機能が一通り揃っている。初期費用20万円、月額3万5000円/店舗から利用が可能。2019年7月のサービス開始から利用企業を増やしており、現在80店舗が利用している。

利用企業はClub Pilates Japanや東急ゴルフスクール、JUST FIT 24、b-monster、アンダーアーマーなど有名企業も目立つ。足元の導入も順調に進んでいるようで、今回調達した資金を元に今後さらなる拡大を行っていく予定だ。

Coubic(クービック)はheyグループ入り

店舗・サービスの予約システムを提供しているCoubic(クービック)は、8月4日heyグループに入ることを発表した。

クービックは予約システムを核として、美容室やフィットネスジム、リラクゼーションサロン、貸しスペース、イベントなど様々な業種にサービスを提供しているが、フィットネスクラブの利用企業が多いサービスだ。毎月1,000社以上が導入し、これまでの導入実績は80,000社を超える。

クービックの利用企業例
クービックの利用企業例
https://coubic.com/biz

利用企業には、ルネサンス、セントラルスポーツ、ゴールドジムなど大手のフィットネス事業者が並ぶ。予約システムの「Coubic for BUSINESS」は無料から利用でき、機能や規模によって月額4,980円〜月額50,000円の価格が用意されている。

機能としては、他業種向けに提供していることもあり汎用性の高い機能となっているが、予約以外にもネット決済や顧客管理、会員向けアプリ、Zoom連携、予約カレンダーのHPに埋め込みなど、フィットネス業界にとっては便利な機能が多い。

Coubicを買収したheyグループは70億円の資金調達を実施

hey社は、ファストECプラットフォーム「STORES(ストアーズ)」と決済サービスを提供する「コイニー(現STORESターミナル)」が経営統合して誕生した企業だ。

heyはクービックの全株式買収と同時に、シリーズEラウンドとして米投資会社の Bain Capital、香港投資会社の Anatole、Goldman Sachs、 PayPal、YJ キャピタル、既存株主のWiL等を引受先とする第三者割当増資を実施した。報道によると引き受けたBain Capitalだけで70億円規模の引受となるようで、総額は100億円近い調達と推測される。

クービックはheyグループ入することで、グループ全体のあらゆるリソースを活用することができ、さらなる成長を模索できる。一方でhey社は物販に加え予約管理システムという商品を顧客に提案できる。また物販だけでは獲得できなかった業種(それこそフィットネス業種等)をグループの顧客とすることができるため、相互のシナジーが見込めそうだ。

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