岡山でパーソナルトレーニングジム「KENKOUYA」を展開する株式会社健康屋（岡山県倉敷市）は、2024年7月16日から18日にかけて東京ビッグサイトで開催される「SPORTEC 2024」に出展する。
同社の代表である田村繁光氏は、1988年生まれの35歳。専門学校在学中に大手フィットネスクラブでインストラクターとしてキャリアをスタートし、2009年にフリーランストレーナーとして独立。2012年に地元の岡山に帰郷し、自宅を改装してトレーニングスタジオを開業した。
出張型と組み合わせながら営業を始めた結果、当時書いていたブログが引き金となり、1年半で予約が埋まり切るほどの人気を博した。2015年に個人事業主を法人化し、1号店となるパーソナルジム「KENKOUYA 倉敷本店」を開業。その後、2017年には2店舗目「岡山辰巳店（旧岡山問屋町店）」2019年に3店舗目「東岡山店」を出店し、岡山でのドミナント展開を目指し経営に取り組んでいた。
しかし、2020年から本格化したコロナ禍でパーソナルジムの経営環境が悪化。2020年には東岡山店の撤退を決めた。そこで田村氏は落ち込んだ業績を補完する「物販商材」の開発を志向し、オリジナルプロテインの開発に着手。しかしオリジナルプロテインの製造は断念することとなった。
オリジナルプロテインの製造を断念した理由について、田村氏は「遠方まで足を伸ばしてプロテイン工場の見学に行ったり、何社も見積もりをとって検討したのですが、プロテインは粗利が低いことがわかりました。商品として競合も多く、弊社のような小規模事業者には全く適さない商材であると判断しました」と当時を振り返る。
そこから田村氏は「粗利が高く」「ジムの物販商材として競合の少ない商材」を模索することに目標を切り替えた結果、美容商材にたどり着いたという。「パーソナルジムを運営する中で、特に女性のお客様から『痩せたらバストやヒップのボリュームも一緒に落ちてしまった』と言われることが多かったことを思い出したんです（健康屋 田村社長）」
田村氏によれば、これらの声は「パーソナルトレーナーの技術不足」が原因であるという。その上で「痩せながらバストサイズやヒップサイズの減少を抑えるトレーニング技術、これはある意味『職人技』です。パーソナルジム業界全体を見渡したときに、職人技がなくてもバストアップやヒップアップの効果が期待できる商材のニーズはあるなと思いついたんです（健康屋 田村社長）」と開発のきっかけを語る。
こうして、健康屋がスタートしたのがオリジナル美容ブランドの「ヘルスフル」だ。商品はジェル型とクリーム型の2商品を展開しており、ジェル型の「ボディトリートメントジェル」が6,930円（税込）クリーム型の「ホルミシスクリーム」が9,790円（税込）となっている。
ヘルスフルの販売開始にあたり実施したクラウドファンディングでは、プロジェクト開始3時間で100万円を突破、最終的には300万円を超える応援購入があった。その後、健康屋の店頭でも発売を開始、よく売れた時で1ヶ月で30本近く販売できた。
「売るのが簡単でバンバン売れる商品、というわけではありませんが、スタッフが魅力をしっかり伝えることができればニーズのあるお客様に必ず届きます。弊社のような小規模ジムにとっては、月に30本・約30万円でも売れればかなり大きな収益源になります。粗利がかなり高い商品なので、コロナ禍では本当に助かりましたね（健康屋 田村社長）」
当初はコロナ禍で落ち込んだ収益を補完できる粗利の高い「自社開発の物販商材」として開発したヘルスフルだったが、コロナ禍が明け、開発当初に思いついた「業界全体でもニーズがあるのでは」という発想から、直近では同業のフィットネスクラブに対する卸取引も開始した。
今回出展するスポルテックでは、ヘルスフル製品の魅力を来場するフィットネス関係者に伝える予定だ。田村氏は「弊社と同じような小規模ジム・店舗数の少ないパーソナルジムさんには特にブースにお立ち寄りいただければ」と意気込みを語った。
健康を売る「健康屋」の名が表すように、パーソナルトレーニングだけでなく、美容的なアプローチからも、顧客の心身・精神的な健康サービスを同社は今後も展開する予定だ。
スポルテック2024（健康屋）
開催日時：2024年7月16日〜18日
開催場所：東京ビッグサイト 東1〜6ホール
ブース：確定次第掲示
お問い合わせ先
株式会社健康屋
担当：田村
電話：0120‐417‐958
メール：info@kenkouya.net
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