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スマートスイミングレッスン 地域密着型のスイミングスクールへ初導入、Schola+(旧バスキャッチ)とも連携

大阪府箕面市のスイミングスクール「かやの中央スイミングスクール」は、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供する「スマートスイミングレッスン」を導入し、2025年1月からサービスを開始する。

かやの中央スイミングスクールは2011年創業のスイミングスクール。ベビー・未就園児・幼児・学童・親子・特別・成人・フリー遊泳と様々なコースを設置しており、地域密着で全年代が利用できるスイミングスクールとして長年営業を続け、会員は幼児・学童コースだけで1,000名を超える。

運営方針について、同社社長の岸本氏は「私たちは『全ての子供達が豊かな人生』を送るためには習わなければ習得しづらい水泳もツールの1つだと考えて、日々運営をしております。また『全ての子供達が豊かな人生を』をキーワードに、ハンディキャップのクラスや、箕面市のバリアフリー水泳教室も実施しております。この度、新たにスマートスイミングレッスンの導入により指導がアップデートされ、より『できた!』『楽しい!』が水泳習得の軸になることを大変楽しみにしています。」と語った。

こうした理念に基づき、今回同社はスマートスイミングレッスンを「かやのデジタルレベルブック」として会員に向けて提供する。動画を活用したレッスンにより、生徒自身で「できた!」に気づき、アクティブラーニングに繋がるほか、レッスンや進級テストの動画を保護者のスマートフォンへ配信することで、スクールに通った思い出や成長の記録を残すことが可能になる。またレッスン前にお手本動画を配信する事で親子でレッスンの予習が可能になるなど、これまでの体験を大幅にアップデートする。

スマートスイミングレッスンはソニーの専用カメラをプールに設置し、子どもたちの泳いでいる様子を動画撮影する。撮影した映像はレッスン中にその場でも閲覧できる。さらに進級テスト等の映像はAIが自動編集、クラウドシステムを通じて生徒一人一人のアカウントに配信することも可能。

これらは、全てスマートスイミングレッスンの機能を利用して実現した。スマートスイミングレッスンは、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社がスイミングスクール向けに提供しているスポーツICTソリューションサービス。2021年にサービスを発表して以降、ルネサンス、コナミスポーツ、ティップネス、スポーツアカデミー、ダンロップスポーツクラブ、スポーツオアシス、住友不動産エスフォルタなど大手事業者が続々と採用しており、2024年11月時点で全国240施設以上に導入されている。

スマートスイミングレッスンの導入が広がっている背景の1つとして、会員管理システムとのシステム連携が拡充していることが挙げられる。これまで「Schola+(旧バスキャッチ)」「PeGasus」「hacomono」などと連携が完了しており、今回導入を発表したかやの中央スイミングスクールも、利用している「Schola+(旧バスキャッチ)」とスマートスイミングレッスンの連携を予定している。

ソニーネットワークコミュニケーションズによると、こうした様々な会員管理システムとの連携拡充は、スクールの規模を問わずに導入してもらえる体制が整っていることの証左であるという。かやの中央スイミングスクールの事例も、地域に根づいた地場のスイミングスクールへの導入としては初のケースとなる予定だ。

スイミングスクールをとりまく市場環境に目を向けると、全国的に少子化の流れが加速する一方、スイミングスクールの運営コストは年々上昇しており、各スクールは差異化を図るためにサービス価値向上に迫られている。

こうした環境において、スマートスイミングレッスンは「サービスの提供価値向上」を図りながら「コーチの事務作業工数低減」や「レッスンの安全管理」等を同時に実現できる有力な選択肢となっており、実際に全国のスイミングスクールから導入意向が相次いでいる。来年以降は今回のような事例が更に増える見込みだ。

かやの中央スイミングスクール スマートスイミングレッスン 特設ページ
https://kayanoswimming.com/ssl/

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 スマートスイミングレッスン サービスサイト
https://ict.sonynetwork.co.jp/sports/swimming

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