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スマートスイミングレッスン、サービス開始から約3年で200店舗超に導入

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社がスイミングスクール向けに提供している「スマートスイミングレッスン」の導入施設数が、サービス発表から約3年で200店舗を超えた。

スマートスイミングレッスンは、スイミングスクール向けのスポーツICTソリューション。2021年2月にサービスを発表、2021年5月にルネサンスが業界に先駆けて導入、それに続き2022年4月にはコナミスポーツ、2023年6月にティップネス、2023年11月には総合フィットネス「スポーツアカデミー」を展開するフージャース ウェルネス&スポーツが導入を開始した。

短期間で200店舗を超える導入が進んだ背景には、スマートスイミングレッスンを活用したレッスンを提供することで、スクールは小学校教育課程で重視されている「アクティブラーニング」を実現できることが挙げられる。

スマートスイミングレッスンでは、ソニーのセンシング技術を活用したカメラをプールサイドや水中に設置し、泳ぐ様子を撮影。レッスン中の生徒はコーチから「お手本動画」でレッスンの内容やポイントを事前に説明され、泳いだ直後は自らの泳ぎを映像で確認する事で、生徒自身が課題や「できた!」に気付くことができる。その結果、レッスンに対してより積極的に取り組むようになる仕組みだ。

レッスン前にもあらかじめ「お手本動画」や「めあて」を生徒・保護者に配信できるため、親子で予習・復習する事が可能になっている。また「進級テスト」の映像はAIによって自動編集され、導入施設の会員向けシステムやアプリに配信される。

こうした学習体験はアクティブラーニングそのものだが、スイミングスクール業界には長らくこれを実現する手段がなかった。実際、スマートスイミングレッスンを導入したティップネスの浦野氏は「スマートスイミングレッスンなら、スイミング業界で初めてアクティブラーニングを仕組みとして実現できるわけですから。スイミングスクール業界が変わると思っています。」と述べており、ルネサンス・コナミスポーツ・ティップネスなどのスイミング大手が導入を決めた大きな理由の1つになっている。

また、スクールが使用している会員管理システムとデータ連携することで、スクール側は効率的な出欠管理や進級テストの記録・配信も行うことができる。既に進級テストの動画配信回数も「200万回」を超えており活用が進んでいる。

スマートスイミングレッスンのシステム構成概念図

スマートスイミングレッスンを提供しているソニーネットワークコミュニケーションズは、会員管理システム会社を重要な導入パートナーと捉え協業を加速させており、既にVISH株式会社が提供する「スクール管理システム+バスキャッチ」とはシステム連携が完了、導入スクールでの運用も始まっている。また、株式会社ネスティが提供する「PeGasus」とも運用開始に向けシステム連携を進めている。

現在、スマートスイミングレッスンの導入スクールは大手フィットネスクラブがメインとなっているが、今後は会員管理システム会社とのシステム連携を足掛かりに、様々な規模のスイミングスクールへの導入を図っていく方針で、既に全国のスクールと導入へ向けた協議を進めている。

スマートスイミングレッスン公式サイト
https://ict.sonynetwork.co.jp/sports/swimming/