スポーツ・フォー・エブリワンを推進する笹川スポーツ財団(所在地:東京都港区赤坂 理事長:渡邉一利)は、2024年「スポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ)」の結果を発表した。今回の調査では、20歳以上で年1回以上筋力トレーニングを行う人の割合は15.9%、推計実施人口は約1,629万人となった。
「スポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ)」は、笹川スポーツ財団が1992年から隔年で実施している調査で、全国の18歳以上を対象に、頻度・時間・運動強度からみた 笹川スポーツ財団独自の指標である「運動・スポーツ実施レベル」をはじめ、スポーツ観戦率やスポーツボランティア実施率、好きなスポーツ選手の推移など、国内のスポーツライフの現状を明らかにしてきた。

注1)図の人口は住民基本台帳の20歳以上人口に、実施率(%)を乗じて算出
注2)推計値を算出する際に端数が発生するため、全体の人口と男性・女性を合計した人口は一致しない
2024年調査で明らかになったのは、筋力トレーニング実施率が、2000年の7.3%から2020年の17.6%まで上昇した後、2022年に15.9%へ減少、2024年も横ばいが続いた。性別では、男性が19.3%(前回比0.4ポイント増)、女性が12.4%(前回比0.5ポイント減)と、男女で傾向が分かれた。2000年と比較すると男性は約2倍、女性は約3倍に増加しており、全体で8.6ポイントの増加となった。
年代別では、2024年に30歳代(17.6%→19.6%)、40歳代(15.8%→17.0%)、70歳以上(10.7%→12.4%)が増加した一方、20歳代(23.3%→22.9%)、50歳代(16.8%→15.5%)、60歳代(13.3%→9.9%)は減少した。特に70歳以上が60歳代を上回る結果となった。性・年代別の詳細では、男性は20~40歳代で増加し、女性は30歳代で増加、20歳代、40歳代、50歳代は減少傾向を示した。


研究担当の笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所 シニア政策オフィサー 水野陽介氏は、昨今のフィットネス業態の多様化・低価格化などを受け、筋力トレーニングを実施できる環境が整いつつあることを前提とした上で「筋力トレーニング実施率は2000年以降右肩上がりで推移してきたが、昨今は20〜30歳代の若年層、特に20歳代女性で減少傾向が顕著で、コロナ禍に始めた人たちの多くが継続的な実施には至っていないとみられる」とコメントしている。
スポーツライフ・データ2024 調査概要
調査内容:運動・スポーツ実施状況、運動・スポーツ施設、スポーツクラブ・同好会・チーム、スポーツ観戦、スポーツボランティア、日常生活における身体活動、生活習慣・健康 他
調査対象:全国の市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000人(男性: 1,498人、女性1,502人)
地点数:300地点(大都市90地点、人口10万人以上の市122地点、人口10万人未満の市64地点、町村24地点)
調査時期:2024年6月7日~7月7日
スポーツライフ・データ2024
https://www.ssf.or.jp/thinktank/sports_life/datalist/2024/index.html
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