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2024年9月13日 業界ニュース

第一三共ヘルスケア プロテイン・サプリブランド「DNS」を買収、栄養・運動分野へ本格参入

第一三共ヘルスケア株式会社は、2024年9月11日、スポーツ食品・サプリメントブランド「DNS」および関連資産の譲受に関する契約を株式会社DNSと締結した。今回の買収で、第一三共ヘルスケアは栄養・運動分野へ本格参入することになる。

DNSの由来は「Dome Nutrition System」で、元々「アンダーアーマー」正規日本ライセンシーの株式会社ドームが展開していたプロテインなどのスポーツサプリメントブランド。2020年9月にドームが日本産業推進機構グループが設立(出資)した法人にDNS事業部門を売却し、その後はファンド傘下で事業継続をしていた。

今回の第一三共ヘルスケアによる、株式会社DNSの「DNS事業」の譲り受けによって、DNSは第一三共ヘルスケア商品群の1つとして再出発する。第一三共ヘルスケアは「ガスター10」「第一三共胃腸薬」「マイティア」「マキロン」「リゲイン」「ルル」「ロキソニン」など有名ブランドを多数展開しており、事業領域はOTC医薬品をはじめ、機能性スキンケア・オーラルケア・食品まで広がっている。

今回、第一三共ヘルスケアがDNSおよび関連資産の譲受に至った経緯として同社は「近年、スポーツ人口の増加やアクティブなライフスタイルの広がりを受け、プロテインの国内市場は大きく成長してきました。一方、日本人全体で見ると1日当たりのタンパク質摂取量は目標量に達しておらず、依然不足が指摘されています。こうした中、健康志向の一層の高まりとともに、今後もプロテインおよびサプリメントの需要は持続的に拡大していくことが見込まれます」と市場成長性についてコメントしている。

また譲受後の方針については「当社は、これまで培われてきた製品開発力や販売ルートをもとに「DNS」のスポーツニュートリション領域における一層の拡大を目指すとともに、製薬会社として日々の健康維持・増進に携わってきた当社の知見やマーケティングノウハウを応用し、新たな領域や顧客層の開拓も視野に入れ、ブランドの一層の強化と付加価値のさらなる向上を図ってまいります」と述べている。今回の譲り受け対象の主な製品は以下の通り。

スタンダードプロテイン……プロテインホエイ100、ザ プロテインなど
ハイスペックプロテイン……ホエイプロテインSP、ホエイプロテイン HMB&クレアチンなど
サプリメント……EAA PRO、BCAA、クレアチン、グルタミンなど
ドリンク……プロエックス、ハイドレートプロ、レッドなど

第一三共ヘルスケア株式会社
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp