株式会社ルネサンスは、40%の持分法適用関連会社である株式会社東急スポーツオアシスの株式持分を100%まで増やすことについて、東急不動産株式会社と合意したと発表した。株式の取得は2024年3月31日を予定しており、最初の株式取得からちょうど1年での100%子会社化となる。
ルネサンスは2023年3月31日に東急不動産の子会社である東急スポーツオアシス（フィットネス運営、ホームフィットネス、スポーツ施設の管理運営受託及びデジタルヘルスデザインの各事業を会社分割により承継した新設会社）の株式40%を取得していた。
2023年4月以降、ルネサンスより3名が東急スポーツオアシスの経営に参画、2023年7月にはルネサンス本社と同じビルに本社を移転、会員への付加価値提供の強化など両社のパートナーシップを深めてきた。
ルネサンスの適時開示によると、今回の持分増加の背景として「東急スポーツオアシスの運営状況は改善傾向にあるものの、事業環境は大きく変化しており、両社の連携や協業をさらに密にしていくことが東急スポーツオアシスならびにルネサンスの今後の事業展開において有効と考え、東急不動産と協議した結果、東急不動産が保有する東急スポーツオアシスの株式の全てをルネサンスが譲り受けることについて合意に至りました。」と述べている。
今回の100%子会社化によって、ルネサンスと東急スポーツオアシスは名実ともに同一グループとなり、両社合算で国内直営スポーツクラブ約140店舗規模、フィットネス業界最大規模の企業グループとなる。なお2023年7月末時点の東急スポーツオアシスの店舗数は、首都圏22店舗、近畿圏9店舗の合計31店舗。
ルネサンスは総合フィットネス3社の中でも突出してコロナ禍からの売上回復のペースが早く、加えて今回のM&Aも含めた積極的な事業展開を継続している。東急スポーツオアシスの連結業績に対する寄与は来期2025年3月期からとなるが、期待感は大きいだろう。
株式会社東急スポーツオアシスの株式追加取得（連結子会社化）に関する補足資料
https://www.s-renaissance.co.jp/file.jsp?id=10528&y=&p=1&l=i
