パーソナルトレーニングジム「24/7Workout」等を展開する株式会社トゥエンティーフォーセブンホールディングスは、総合型スポーツクラブ「サンシャインスポーツクラブ」運営会社の株式を取得した。また併せて宅建業を行う子会社「株式会社トゥエンティーフォーセブンエージェント」を設立すると発表している。
同社が、2025年5月27日に開示したIR資料によると、2025年5月27日開催の取締役会において、サンシャインビル株式会社の全株式を取得し子会社化すること、また取得したサンシャインビル社の商号を「株式会社トゥエンティーフォーセブン北海道」へ変更すること、併せて新たな子会社「株式会社トゥエンティーフォーセブンエージェント」の設立について決議したことを開示した。
サンシャインビル株式会社は、同社に資本参加しているNOVAホールディングス株式会社の100%子会社として、北海道札幌市において総合型スポーツクラブ「サンシャインスポーツクラブ」1店舗を運営している。株式取得後の2025年6月1日付けで、サンシャインスポーツクラブは「24/7 SPORTS CLUB」に名称変更を行っている。
トゥエンティーフォーセブンは、同社の全株式を80万円（取得総額は合計1,700千円：株式取得価額800千円、アドバイザリー費用等900千円）で取得した。サンシャインビルの決算状況は、2023年11月期 売上高164百万円、営業利益3百万円、経常利益13百万円、当期純利益9百万円となっている。純資産は▲3百万円の債務超過となっているが、2025年11月末で債務超過は解消される見込み。
今回のM&Aに至った背景について、トゥエンティフォーセブン社は2025年6月1日付けで持株会社体制への移行を計画しており、併せてNOVA 社グループの体制見直しも行う過程で、同社がサンシャインビル社を子会社化することがシナジーを生み出しやすいと判断した。この持株会社体制への移行を踏まえ、グループの一体感を表現するため、サンシャインビル社の社名も「株式会社トゥエンティーフォーセブン北海道」に変更した。
本件の開示以前、2024年9月には既にサンシャインスポーツクラブ内でフランチャイズ店として「24/7Workout」を開業しており、今回の開示でも事業シナジーの具体的な内容としては、パーソナルトレーニング事業「24/7Workout」や、ピラティス事業「24/7Pilates」等をサンシャインスポーツクラブ内で提供することを想定しており、既存顧客への提供価値の向上だけでなく、新規顧客の獲得等のシナジーも見込まれ、NOVAグループ・トゥエンティフォーセブングループの収益向上に貢献すると記載されている。
また、サンシャインビル社株式の取得とは別に、2025年6月2日付けで100％子会社として設立した「株式会社トゥエンティーフォーセブンエージェント」は、パーソナルトレーニング施設やスポーツ施設の設立・運営に関するコンサルティング業務、不動産売買・賃貸借・仲介・管理業務、宅地建物取引業を主な事業内容とし、2025年8月から事業を開始する予定としている。連結決算への算入は2025年11月期第3四半期からとなる見通し。
株式会社トゥエンティーフォーセブンエージェントの代表取締役に就任する笹井由佳氏は、NOVA社の幹部社員を兼任しており、取締役にはトゥエンティフォーセブン社の代表取締役社長兼NOVA社の常務取締役である松木大輔氏が就任する。
トゥエンティーフォーセブンエージェントは、まずトゥエンティフォーセブン社の出店にかかる事業でノウハウを蓄積したうえで、店舗展開ビジネスを主軸とするNOVA社グループへの横展開を予定、それによりグループ全体としてのスケールメリットを創出する方針。また、他社に対しても営業拡大を行うことも計画している。なお、NOVA社グループとの現段階において具体的な案件・計画は未確定となっている。
今回発表されたいずれの施策も、収益性および企業価値の向上を目指した中長期的戦略の一環であり、今期業績への影響は軽微であるとしている。今後もNOVAグループとの連携のもとで、グループ全体のスケールメリットを創出していく構え。
株式会社トゥエンティフォーセブン
https://247group.co.jp/
