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2020年9月3日 分析と解説

ライザップ次のターゲットは「女性専用」か、傘下の女性専用業態を統合

RIZAP(ライザップ)は、主力のパーソナルトレーニングジムRIZAPに続く業態の開発を進めてきたが、その業態も整理統合していくようだ。同社が発表している内容によると、ダイエットヨガスタジオ「LIPTY(リプティ)」を9月30日をもって閉鎖し、女性専用ボディメイクスタジオ「EXPA(エクスパ)」に統合する。

RIZAP(ライザップ)が運営するフィットネスサービスブランド一覧
RIZAPグループ株式会社 2020年3月期 第3四半期 決算説明会資料

リプティは「効かせるヨガ」とコンセプトを打ち出し、女性専用のヨガスタジオとして2017年12月 池袋に1号店をオープンした。しかしながら2020年9月3日現在で国内2店舗(池袋、六本木)海外1店舗(ワイキキ)にとどまっている。

同社の開示資料を見ると、業態やターゲットはエクスパと類似しており、暗闇ダイエットジムとして運営されているエクスパの施設内でリプティのプログラムがどの程度実施できるのかは不明だが、統合は合理的に見える。

RIZAP(ライザップ)が運営する暗闇ダイエットジム業態EXPA(エクスパ)のトレーニング写真
RIZAP株式会社 プレスリリースより

エクスパは元々「VIVANA(ヴィヴァーナ)」の名称で2017年11月より運営されてきた暗闇ダイエットジム業態。こちらもリプティと同様に女性専用の業態となっている。2018年8月に現在のエクスパへ名称変更している。

同社が2018年8月に開示した「マッスルダイエットスタジオEXPA(エクスパ)全国展開のお知らせ」という表題のプレスリリースでは「(エクスパを)2019年3月末までに首都圏へ10店舗を目標に、出店を加速させていくことをお知らせいたします。」と意欲的に出店していく旨が示されており、ほぼ同時期にスタートしたリプティとエクスパの明暗分かれた形だ。

RIZAP(ライザップ)グループが運営するフィットネス業態店舗の出店推移のグラフ
RIZAPグループ株式会社 2020年3月期 第3四半期 決算説明会資料

現在エクスパは関西圏含む14店舗が展開されており、同社が運営するフィットネス業態では、ライザップ、ライザップゴルフに続く規模となっている。

直近は「RIZAP WOMAN」ブランドによるマーケティングの強化も行っており、エクスパ含め次の注力先は女性向けの業態となるのだろうか。全体として出店ペースが低迷している同社において、RIZAPに続く業態になれるか「エクスパ」の出店ペースには注目したい。

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