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2021年2月12日 分析と解説

MTG 21年9月期 1Qは増収増益 スポーツジム事業は4.7億円の赤字

SIXPAD(シックスパッド)等を展開する株式会社MTGは、2021年9月期 第1四半期(2020年10-12月)の決算を発表した。今四半期から業績開示セグメントに「スポーツジム事業」が追加され、SIXPAD STATION事業とSIX PAD HOME GYM事業の業績が開示されることとなった。

https://www.youtube.com/watch?v=KXaZK6wpUzw&feature=emb_imp_woyt
同社が注力するSIX PAD HOME GYM

巣ごもり需要の拡大でEC・通販事業の好調が継続、売上だけでなく利益も押し上げ

https://ssl4.eir-parts.net/doc/7806/tdnet/1931334/00.pdf

MTG全社の業績は、売上高10,941百万円(前期比17.5%増)、営業利益1,407百万円(前期は225百万円の赤字)、経常利益1,432百万円(前期は44百万円)、当期純利益1,304百万円(前期は39百万円の赤字)と増収増益決算、営業利益では黒字転換を果たした。

要因としては、2020年9月期決算を赤字予想から黒字転換に押し上げたEC・通販事業の好調が引き続き継続しており、また卸取引に比べEC・通販事業は粗利率がよく全体的な好業績となった。( 参考記事:MTG 2020年9月期決算を15億円の黒字に修正

スポーツジム事業:売上高1.4億円、セグメント利益 ▲4.7億円

本決算から新規セグメントとして追加され開示されることとなった同社のスポーツジム事業セグメント。セグメントの主要な事業は現在5店舗運営のSIXPAD STATIONと、日本版ペロトンとも呼ばれるSIXPAD HOME GYMとなる。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/7806/ir_material_for_fiscal_ym/95256/00.pdf

スポーツジム事業の第1四半期セグメント損益は売上高1.4億円(前期0.8億円)、セグメント損益は▲4.7億円(前期は▲0.7億円)となっている。赤字拡大の要因は、SIXPAD HOME GYMローンチの先行投資費用となっている。( 参考記事:日本版ペロトンになれるか、MTGがホームフィットネスに参入「SIXPAD HOME GYM」を開始

SIXPAD STATIONは全身9部位18箇所に電極が配置されたEMSフルボディスーツを着用し、高負荷、15分の時短トレーニングを国内4店舗、海外1店舗で提供している(写真:MTGプレスリリース)

SIXPAD STATIONは2020年7月に八王子店を出店後、新規の出店はされていないため前期から増収した約0.6億円はSIXPAD HOME GYMによる売上と推測される。SIXPAD HOME GYMは2020年10月20日にサービスをスタートした。

コロナ禍でSIXPAD STATION店舗の売上が減少している可能性も考慮すると、SIXPAD HOME GYMの最初の四半期売上高は0.6億円-1億円弱と推測されるため比較的順調な出だしといえる。バイクやEMSスーツのマシン売上に加え、月額費用の会費収入が見込まれるため今後の数値の動きは要注目となる。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/7806/ir_material_for_fiscal_ym/95256/00.pdf

なお、SIXPAD製品販売の売上高はスポーツジムセグメントではなく、ダイレクトマーケティングセグメントに計上されている。第1四半期はコロナ禍で店舗チャネルの落ち込みが響き減収となっているが、それでも約31億円を売り上げている。

株式会社MTG|IR情報
https://www.mtg.gr.jp/ir/