オンラインのフィットネス業界誌

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2022年3月16日 Sponsored

「フィットネスの窓フィルム施工が増えている」専門業者にその背景を聞いた、スリーエックス代表 小林太一氏

「最近は固定費を削減したい、主に毎月の電気料金を抑える狙いでフィルムを貼りたいという法人からの依頼も増えていますね。遮熱・断熱といった効果のあるフィルムを貼りたいと。コロナ禍の影響が大きいと思うのですが、以前と比べて明らかに無駄な固定費に対する意識が変わっているようにも思います」

こう語るのは、窓ガラスフィルムの施工・販売を行う「スリーエックス」代表の小林 太一氏。スリーエックスは、大阪を拠点に2018年創業ながら窓ガラスフィルムの施工と販売に特化したことで急速に実績を拡大、関西圏ではトップクラスの施工実績となっている。

小林 太一(こばやしたいち)1987年生まれ、大阪府出身。ANA大阪空港株式会社に入社し空港の地上支援業務や研修プログラム策定等に従事。その後、複数のIT企業で役員等を経験し、2018年にスリーエックスを創業。IT化の遅れている施工業界において、積極的なウェブマーケティングを行い、スリーエックスは関西圏で施工実績トップクラスの1社となっている。直近3年で手掛けた窓フィルム施工実績は400件以上。

「特に窓ガラスの面積が広いテナントの場合、遮熱・断熱フィルムは効果が高く電気料金を抑えることもできますが、フィルム施工を検討された理由をお聞きしていると、一番多いのは『お客様やスタッフから窓際が暑い・寒い・まぶしいと言われたから』というご意見ですね。お客様も様々ですから、寒い・暑いと感じる室内温度が異なります。感覚差に冷暖房の調整だけで対応するのは大変ですよね。(スリーエックス小林代表)」

普段なかなか身近に感じることのない「窓ガラスにフィルムを貼る」という施工だが、よく考えるとアパレルのショーウィンドウ装飾やオフィスビルの窓ガラス、整骨院の目隠しなど、消費者目線ではフィルムが貼られた窓ガラスに実は多く遭遇している。

フィットネスクラブでも、近隣商圏の住人に対して店舗の存在を認識してもらうためのものや、女性専用ジムであれば外からの目隠しなど、他業界と似た目的で窓ガラスにフィルムを貼っている事業者は多い。

スリーエックス施工事例:フォトスタジオがライティングに影響のある直射日光のやわらげと目隠しを目的に窓フィルムを導入

「そもそも総合型フィットネスのような大型店舗は竣工のタイミングでフィルムを貼っていることが多いですね。大型施設や複数店舗を展開している事業者から見れば、コストカットの積み重ねが利益率に対するプラスの影響も大きいですからね。大手企業にとってフィルム施工は当たり前のコストカット施策になっています。(スリーエックス小林代表)」

大手フィットネスにとっては「窓フィルム施工」は当たり前とのことだが、最近は小規模事業者からの問合せも増えているという。その背景には中小規模事業者が直面しているコストカット対策への課題があるという。

フィットネスの窓フィルム施工が増えている背景:小規模事業者にとって「新電力」以外に電気料金削減の選択肢が少ない

「大型施設の場合は店舗や施設が大きい分、固定費削減の選択肢が多いので、コストカットに対しても取り組みが本格化していくのですが、中小規模の店舗はテナントをできるだけ有効に使うためにミニマルな造りになっていることが多い。そうすると実はコストカットの対象が少ないので、電気料金を抑えようにも新電力に切り替えるくらいしか選択肢が残っていないことが多いですね。(スリーエックス小林代表)」

電気料金のスリム化といえば「新電力(従来の各地域にある電力会社ではなく、電力自由化以降に参入した電気の小売事業者)」への契約切り替えというイメージが一般的で、これ以上のソリューションはなさそうにも思えるが、これだけでは不十分なのだろうか。

「新電力への切り替えも電気料金の抑制効果はあるのですが、そもそも新電力の恩恵が大きいのは大型商業施設や工場などの『高圧施設(高圧電力の契約をしている施設)』と呼ばれる施設なんですね。一方で、小型のフィットネスクラブや小規模な小売店・事務所などは『低圧施設(低圧電力で契約している施設)』と呼ばれ、高圧施設に比べると実感として物足りなく感じることがあるかもしれません。(スリーエックス小林代表)」

スリーエックス施工事例:立命館大学

高圧・低圧で効果の実感に差を感じる背景には、新電力のビジネスモデルの影響もあるという。

「新電力事業者からしても高圧の方が利益率が良いんですよ。実際、新電力の営業代理店には高圧施設の切り替えに対して大きくインセンティブを払っていて、逆に低圧は利益率が低い。利益率が低いので、低圧施設の契約獲得には(インセンティブを払えないから)販売代理店に営業を依頼できないことも多い。利益率が低い=値下げ幅が少ない、ということです。(スリーエックス小林代表)」

一般的に、ヨガスタジオやパーソナルジム店舗のほとんどは、家庭用と変わらない低圧契約によって電気を利用している。フィットネスクラブの主要な運営コストといえば、地代家賃・人件費・水道電気料金・広告宣伝費の4つがあげられる。現実的に考えて、店舗運営中に削減できるのは電気料金くらいで、その他の項目は過度に削減すると店舗運営に支障をきたすものばかりだ。

フィットネス事業者にとっては、コロナ禍や競争激化など市場の変化を受け、店舗収益を改善するためのコスト削減を進めたいが現実的には、家賃を下げたり、過度な広告費の削減・人員削減はできない、こうした背景から電気料金削減の新しい選択肢として「フィルム施工」が検討されているという。

20%〜30%の節電効果を見込めるフィルムを大手が製造

そもそも窓フィルムは、3M(スリーエム)やサンゲツ、住友理工などの大手メーカーが製造しており、これらをスリーエックスなどの事業者が施工・販売を行っている。では窓フィルムによる節電効果はどれほどなのだろうか。

この大手メーカーの一角、住友理工が展開する「リフレシャイン」というフィルムの紹介ページを見ると、冷房電力は遮熱フィルムによって約20%、暖房電力は断熱フィルムによって約30%、1年間を通すと約23%の節電効果につながるとしている。

また、窓フィルム施工と新電力の合わせ技で、中小規模事業者でも電気料金に対するコスト抑制効果を実感してもらえるのではないかと語った。しかしフィルムの効果は、コストカット面だけではないという。

「フィットネスクラブのようにお客様が施設内で一定の時間を過ごされる場所は、電気料金削減などの収益面以上に、お客様が感じる『快適』を作り出すことが大切だと思っています。窓フィルムはそれを実現する1つの選択肢なんです。(スリーエックス小林代表)」

電気料金抑制はあくまで店舗運営側としては重要な指標だが、施設の利用客にとっては、その施設で過ごす時間が快適か、いかにトレーニングに集中できる環境かが重要と付け加える。そのため、スリーエックスでは各メーカーの遮熱や断熱フィルムが持つ特徴や違いを考慮した上で、フィルムを貼る理由(ニーズ)から最適なフィルムの提案と、施工方法を提案している。

「目隠し」も誰かの「快適」を作っている

窓フィルムにはここまでお伝えしてきた遮熱・断熱による電気料金の抑制効果以外にも、様々な用途が存在している。フィルムメーカー大手の3M(スリーエム)のウェブサイトを見ると、天災対策(ガラスの飛散防止)や防犯対策・デザイン・目隠しなど多岐にわたる用途が示されている。

「電気料金以外にも意匠(デザイン)としてのフィルム利用も多いですね。店舗内装のイメージをガラッと変えることもできますし、ミラータイプのフィルムを使えば店内を広く見せることもできます。パーソナルエリアに目隠しフィルムを貼ったガラスの施工を行うことで、個室感を演出することもできますね。(スリーエックス小林代表)」

2022年現在、各メーカーは多様な性能をもつフィルムを多く開発しており、ニーズによってフィルムの使い分けをすることで様々なことを実現できるという。スリーエックスの小林氏は、下記のようなニーズをフィットネスクラブにもフィルムを通して提供できるという。

■屋外向けデザインフィルム(店のロゴ表示など)
■窓側のマシンの日焼け防止
■UVカット効果
■マシンのディスプレイ等の照り返し防止
■遮熱・断熱フィルムによる電気料金の抑制
■ガラスが割れたときの飛び散り防止
■路面店のガラス防犯対策
■店内イメージの刷新(簡易リフォーム)
■外からの視線遮り / 目隠し効果
■店内のパーソナルスペースの目隠し効果
■光に向って飛んでくる虫の寄せ付けを減らす(防虫)効果

スリーエックスは内外装施工(ガラスパーテーションの設置など)も手掛けており、フィルム施工に加え、施設内にまつわる施工は包括的に行っていくという。その狙いとして小林氏は次のように語る。

「結局、外からの目隠しも、UVカットも、遮熱・断熱も、お客様やスタッフの快適を作り出す手段なんです。その結果、店舗収益に対してもプラスの影響があるということ。快適だから会員さんが店舗の利用を長く継続してくれる、スタッフが気持ちよく働けて生産性やサービス品質が上がる、電気料金も抑えることができる、こう考えることが大切で、私たちはそのお手伝いになることはフィルム施工に限らず、なんでも実現していきたいと考えています。(スリーエックス小林代表)」

施工は夜間など営業時間に対応可能、24時間営業の傍ら行うこともできる

窓フィルムの施工は、施工面によって変動するものの数時間〜1日で終わることが多いという。中小事業者からの問合せが増えているのも、導入の手軽さがポイントになっているようだ。

「窓フィルムの施工は、いわゆるリフォームと違い、かなり手軽なものになります。家庭だと数時間、店舗や施設でも夜間や営業時間外で対応できるので実質1日で終わります。コンビニでは営業時間中に急ぎ対応したこともありますよ。(スリーエックス小林代表)」

最近では、店舗オープン時に貼ったフィルムが日焼けしたり剥がれてきたりしたものをキレイに剥がしたり、貼り直したりといった依頼も増えているという。

スリーエックスには、7年以上の経験がないと取得できない「ガラス用フィルム施工技能士1級」を保有する経験豊富なスタッフが施工にあたる

いずれにしても、フィットネスクラブにとって店内環境を利用客が「快適」「ここちよい」と感じてもらうための選択肢として窓フィルムが有効な役割を果たすことがよく分かった。それに加え、電気料金削減など収益アップにつながる施策にもなりえることが、フィットネスクラブの導入増加の要因となっているようだ。

スリーエックスへの相談・見積依頼は下記のフォームから

窓フィルム施工をご検討・ご興味をお持ちの方は、下記フォームからスリーエックスにお問い合わせ頂けます。フォーム送信後、スリーエックスから入力頂いたご連絡先宛に返信させて頂きます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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