株式会社ルネサンスは、サービス提供している「転倒災害予防プログラム」の受託件数が、2022年度より約30%増加したと発表した。従業員の高齢化などで、就業中の転倒による労働災害は年々増加しているという。
ルネサンスが展開する「転倒災害予防プログラム」は、就業中の転倒による労働災害を一定程度抑制することが期待されており、2021年度から企業や健康保険組合に向けて提供されてきた。プログラムでは、転倒予防の必要性を自分自身で感じてもらう「測定」を行い、体操やエクササイズを実践することで、転ばない身体づくりにつなげてもらうことをポイントにしている。
厚生労働省の調査では、仕事中の転倒による労働災害は年々増加しており、昨年度は3.5万人が転倒により死傷、転倒事故が労働災害全体の27%を占めているという。また転倒災害発生件数の約60%は女性が占めていることが特徴として挙げられている。転倒事故が増加している背景の一つとして、高齢従業員の増加があり、転倒による労働災害の年齢別の割合をみると60歳以上が4割を超える。
実際にルネサンスの「転倒災害予防プログラム」を受講した内田洋行グローバル株式会社を含む数社でのアンケート結果(n=74名)では、「測定が自分自身にとって体の状態を把握するために役立った」と回答した割合が100%、「継続的に身体づくりを行いたい」と回答した割合が96%になるなど好意的な反応が多かった。
またアンケートに寄せられた声の中には「衰えてはいないはずと思っていたが、現実を突きつけられて軽くショックでだった。エクササイズはとても心地よい動きだったので、毎日意識して取り入れたい」といった内容もあったという。
同社は「引き続き、運動指導のノウハウを活かした職場の労働安全衛生の維持・向上に取り組み、働く皆様の『生きがい創造』に貢献してまいります」とコメントしている。
転倒災害予防プログラム
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