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2025年5月28日 業界ニュース

エニタイム運営のFast Fitness Japan ドイツ・シンガポールを起点にグローバル展開を推進

エニタイムフィットネスを展開する株式会社Fast Fitness Japan(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:山部清明)は、海外でのエニタイムフィットネス展開を今後の成長戦略として推進する。ドイツ、シンガポールを足がかりとしたグローバル展開を進める。

日本国内のエニタイムフィットネス事業は好調に推移しており、会員数も100万人を見込む水準まで伸長している。同社は、国内市場での成功を継続させながら、今後グローバル市場での成長を取り込むことで、同社全体の更なる発展を目指す。具体的には、ドイツでの新規出店を加速させ、シンガポールでの事業ノウハウの蓄積を図りながら、アジアや中東などの新たなる国や地域への展開も視野に入れ、海外事業が今後の同社の成長を牽引する柱の一つとなるよう、各取り組みを一層積極的に推進する。

同社は、2024年4月にドイツにおけるエニタイムフィットネスのマスターフランチャイズ権を保有するFast Fitness Brands GmbHを含むFast Fitness Brandsグループ(株式取得時はEighty 8社、現在は商号を変更)の株式を取得。取得したドイツでのエニタイムフィットネスのマスターフランチャイジー権を元に、2025年4月16日に直営2号店をオープン、同年8月と10月には直営3号店・4号店の開業を予定している。

ANYTIME FITNESS Gummersbach店

ドイツでのエニタイムフィットネス事業展開として、同社は進出後一年の準備期間を経て、2店舗目となる直営店を2025年4月16日にオープンした。また、直営3号店を2025年8月、4号店を2025年10月にオープンさせる予定で、その後のフランチャイズ店舗展開も含め、ドイツでの出店を加速させていく計画。さらに、同社のエニタイムフィットネス事業の海外展開拠点として位置づけるシンガポールでも、3店舗目となるフランチャイズ店舗を2025年7月1日にオープンする予定である。

ドイツ・Gummersbach(グンマースバッハ)市郊外にオープンした2店舗目の直営店は、以前に営業していたフィットネスジムの閉店に伴い取得した店舗で、床面積708㎡の大型店舗となっている。エニタイムフィットネスの特長の一つであるファンクショナルエリアだけでも、通常店舗の大きさに匹敵するスペースを有しており、多層階の店舗を完全にリニューアルし、開放感がある快適な空間を提供している。

同店舗は、オープン時の会員数が2,000名を超えるなど好評を得ている。また、1階には以前に営業していたフィットネスジムと同じ法人が運営する理学療法クリニックがあり、来院者が健康対策としてフィットネスジムに入会するという動線が会員獲得に寄与している。

今後、直営3号店を2025年8月、4号店を2025年10月にオープンさせる予定で、既に用地は確保したうえで現在出店準備を進めており、加えて複数物件の検討、精査も行っている。さらに、フランチャイズ展開に関しても新規のフランチャイズ加盟契約を2025年3月に契約し、それに伴いフランチャイズ運営店舗の年内オープンも視野に準備を進めている。

シンガポールにおいては、2025年4月にシンガポール国内でエニタイムフィットネスのFC2店舗を運営しているSAYA社の株式を取得し、フランチャイズ企業として店舗運営を行っている。同社は国内に留まらず、エニタイムフィットネスを通じた海外展開および成長を志向しており、当分の間は特定の国もしくは地域のマスター権を獲得し、店舗展開をしていくことを基本方針として定めている。

Fast Fitness Japanは、海外エニタイムフィットネスの運営モデルやノウハウを新たに習得し、これを通じて海外人材を育成していくことも海外展開を成功に導くためには必要不可欠と考えているという。シンガポールでの事業展開は、海外での店舗運営に関する実践的なノウハウを獲得し、将来的なグローバル展開に向けた人材育成やトレーニングの拠点とすることを目的としている。

現在シンガポールでは2店のフランチャイズ店を運営しているが、拠点としての規模の充実を図るとともに、異なる商圏での店舗運営ノウハウおよび、海外でのゼロベースでの新規出店といったノウハウを蓄積することを念頭に、2025年7月1日に3店舗目「エニタイムフィットネスNTU店」の新規出店を行う予定である。

ANYTIMEFITNESS NTU店

今回出店する「エニタイムフィットネスNTU店」は、シンガポール国立の名門大学である南洋理工大学のキャンパス内に出店する店舗であり、キャンパス内のスポーツ&レクリエーションセンターにあったアスリート学生専用のトレーニングルームを新たに全面リニューアルし、エニタイムフィットネス店舗としてオープンするもの。同大学は、約35,000人の学生と約7,900人の教職員を擁し、シンガポールで最大規模級の大学で、敷地面積は200ヘクタールとシンガポールでは最大の広さのキャンパスとなっている。

シンガポールのフィットネス参加率は9.0%と、香港と並びアジアでトップクラスの参加率となっており、キャンパス内には約13,000人の寄宿生もいることから、職員や通いの学生を含めて多くの方の利用が見込まれている。また先述したドイツは、日本のフィットネス参加率4.5%に対して13.4%と、日本と比較してフィットネス参加率が高く、市場も大きいことから、日本における成功モデルを海外に展開する本格的な第一歩として、マスターフランチャイジー展開を開始している。

株式会社Fast Fitness Japan
https://fastfitnessjapan.jp/