日本プロ野球選手会は、1980年から日本人の支配下選手を対象に年俸調査を毎年行っている。今回、2020年シーズンの調査結果が発表されたため、それをランキング形式にまとめた。なお、2020年シーズンはプロ野球史上初めて、平均年俸が4,000万円を超えた年となった。平均年俸の数値は全て税抜表示となっている。
セパ12球団
平均年俸ランキング
2020
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12位 千葉ロッテマリーンズ 3,035万円(パ・リーグ)
2019年 | 3,134万円(対象63名) |
2020年 | 3,035万円(対象63名) |
2019順位 | パ・リーグ4位 |
昨年3,134万円から99万円ダウンで最下位。直近10年間は平均3,000万円台前半の年が大半となっている。
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11位 オリックス・バファローズ 3,038万円(パ・リーグ)
2019年 | 2,654万円(対象61名) |
2020年 | 3,038万円(対象60名) |
2019順位 | パ・リーグ6位 |
昨年2,654万円から384万円の大幅アップで3,038万円となるも、ランキングは11位。
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10位 中日ドラゴンズ 3,179万円(セ・リーグ)
2019年 | 2,973万円(対象61名) |
2020年 | 3,179万円(対象61名) |
2019順位 | セ・リーグ5位 |
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9位 東京ヤクルトスワローズ 3,351万円(セ・リーグ)
2019年 | 3,209万円(対象62名) |
2020年 | 3,351万円(対象61名) |
2019順位 | セ・リーグ6位 |
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8位 横浜DeNAベイスターズ 3,592万円(セ・リーグ)
2019年 | 3,657万円(対象63名) |
2020年 | 3,592万円(対象61名) |
2019順位 | セ・リーグ2位 |
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7位 北海道日本ハムファイターズ 3,798万円(パ・リーグ)
2019年 | 3,304万円(対象64名) |
2020年 | 3,798万円(対象62名) |
2019順位 | パ・リーグ5位 |
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6位 阪神タイガース 3,863万円(セ・リーグ)
2019年 | 4,381万円(対象59名) |
2020年 | 3,863万円(対象59名) |
2019順位 | セ・リーグ3位 |
阪神タイガースは2009年に球団最高平均年俸5,794万円になって以降、平均年俸額は減少傾向にあり、2020年も昨年比518万円マイナスの3,863万円となっている。
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5位 埼玉西武ライオンズ 3,972万円(パ・リーグ)
2019年 | 3,237万円(対象60名) |
2020年 | 3,972万円(対象60名) |
2019順位 | パ・リーグ1位 |
2019年はリーグ優勝を果たした埼玉西武ライオンズだったが、クライマックスシリーズで福岡ソフトバンクホークスに破れ日本一のチャンスを失った。しかしリーグ優勝の結果を受け、平均年俸は735万円増加し3,972万円となった。
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4位 広島東洋カープ 4,236万円(セ・リーグ)
2019年 | 3,887万円(対象61名) |
2020年 | 4,236万円(対象60名) |
2019順位 | セ・リーグ4位 |
長らくペナントレースでも不振が続いていた広島だが、2016年に25年ぶりのリーグ優勝を果たしてからは戦績も上昇、その頃から平均年俸も底上げされ2020年シーズンは全球団中4位にランクインしている。
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3位 東北楽天ゴールデンイーグルス 5,100万円(パ・リーグ)
2019年 | 4,288万円(対象61名) |
2020年 | 5,100万円(対象61名) |
2019順位 | パ・リーグ3位 |
東北楽天ゴールデンイーグルスは2018年からの3年間、顕著に平均年俸が上昇を続けておりランキング上位の常連となっている。同球団で平均年俸が5,000万円を超えたのは初めて。2020年シーズンは、千葉ロッテマリーンズから獲得した涌井秀章投手等の年俸が平均を押し上げる要因にもなっていると見られる。
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2位 読売ジャイアンツ 6,107万円(セ・リーグ)
2019年 | 6,926万円(対象56名) |
2020年 | 6,107万円(対象60名) |
2019順位 | セ・リーグ1位(日本シリーズ2位) |
2019年は平均年俸全球団1位だった読売ジャイアンツだが、2020年シーズンは819万円ダウンで順位も2位に落とした。メジャーリーグへ移籍した山口俊投手、阿部慎之助選手の引退などが平均年俸金額を引き下げる要因となった。
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1位 福岡ソフトバンクホークス 7,131万円(パ・リーグ)
2019年 | 6,538万円(対象60名) |
2020年 | 7,131万円(対象59名) |
2019順位 | パ・リーグ2位(日本シリーズ優勝) |
昨年日本シリーズ王者の福岡ソフトバンクホークスが昨年平均を更に増やし1位。2011年、2014年、2015年、2017年、2018年、2019年と直近10年で6回日本一に輝いている常勝軍団は平均年俸も高額なチームの1つとなった。
この10年の平均年俸推移を見ても平均7,000万円台が3年、6,000万円台が2年、5,000万円台が3年、4,000万円台が2年と、全球団の中でも読売ジャイアンツに対抗しうる唯一の球団となっている。
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なお、パ・リーグ6球団平均年俸は4,326万円、セ・リーグ6球団平均は4,060万円、全球団平均は4,189万円となった。