ジャスダック上場でスイミングスクール大手の株式会社ジェイエスエスは2021年3月期 第1四半期(2020年4月〜6月)決算を発表した。

売上高は前期比56.4%減の9.4億円(前期21.5億円)、以降の損益は赤字転落、売上総利益▲4.1億円(前期3.2億円の黒字)、営業利益▲6.5億円(前期0.6億円)、経常利益▲6.5億円(前期0.6億円)、当期純利益▲4.7億円(前期700万円)となった。
同社にとっても新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きく、特に小学生向けのスイミングスクールが主力であるため、緊急事態宣言を受けた休業要請や小学校の休校などが響いた。6月には全事業所(店舗)が営業再開しているものの、新学期で会員増加を見込む時期ではあるが新規の会員獲得も上手く進捗せず、会員は前期比8.9%減の90,354人となった。
財務では新型コロナ対策資金として、当該四半期に5億円の短期借入を実施している。
なお、同社は前期末の2020年3月に日本テレビHDがジェイエスエスの旧筆頭株主であるニチイ学館から同社株式を買い取り、新たな筆頭株主となっている。日本テレビHDは傘下にティップネスを保有しており、同社との連携も期待されたが、パンデミックで出鼻をくじかれた形だ。
財務体質に大きな毀損は見られない同社、アフターコロナ時代の巻き返し、日テレHDグループとしてティップネスとの連携など、今後も注目していきたい。

