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2021年1月19日 分析と解説

ファミマがジム事業撤退 フィットイージーに全5店舗を譲渡

フィットイージー株式会社(岐阜県岐阜市、代表取締役社長 國江仙嗣)は、株式会社ファミリーマートが展開する24時間フィットネスクラブ「Fit&GO」の全5店舗を2月末日に事業譲受すると発表した。譲渡金額等の詳細は非開示となっている。

https://fitgo.jp/

ファミリーマートは2017年にコンビニ併設型の新業態としてFit&GOを開発しフィットネス業界に参入した。健康志向の高まりを受けコンビニでも低糖質商品の品揃えを増やすなどのシナジー効果や、コンビニへの来店頻度向上などを目論んでいた。参入当初は5年後に300店舗体制を目指すとしていたが、店舗開発は進捗せず東京・神奈川の5店舗のみに留まり今回の発表となった。

ファミリーマートのフィットネス事業を買収するフィットイージーは、2018年7月に設立された新興フィットネス企業で、東海地方を中心に24時間型総合フィットネスクラブを12都道府県66店舗運営している。同社は今回の買収を機会に店舗の全国展開を計画、2022年までに全国200店舗の開業を進める。

なお、今回フィットイージーが買収するFit&GOの全5店舗(大田長原店/東京都大田区、関内店/神奈川県横浜市中区、仲六郷第一京浜店/東京都大田区、福生駅前店/東京都福生市、ポンテポルタ千住店/東京都足立区)は2月末日まで営業した後に店舗改装を行う。リニューアルオープンは3月上旬の予定。

Fit&GOの入館記録や利用履歴を管理するICバンド形式は、フィットイージーが独自開発した顔認証入館システムに刷新する。またFit&GO会員は会員移行の手続きをした後、フィットイージーが提供するオンラインサービスなどのサービスも受けることができる。

フィットネス事業の併設業態での参入はこれまで様々な企業が行ってきたが(参考記事:ルネサンス 新興のコインランドリー「Baluko Laundry Place」と提携し地方創生を推進)成立は容易ではなく撤退も相次いでいた。ファミリーマートも3年間という短期間で事業成否に見切りをつけた格好だ。

Fit&GO
https://fitgo.jp/
フィットイージー
https://fiteasy.jp/