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2020年7月2日 分析と解説

【行ってみた】米高級フィットネスクラブ「EQUINOX」

【寄稿】本稿は女性専用パーソナルトレーニングジム「UNDEUX」を運営する株式会社トライアス取締役の大下氏による寄稿だ。米高級フィットネスクラブ・ジムの代名詞となりつつある「EQUINOX」のDOWNTOWN LA店を実際に見学した際のレポートとなる。

EQUINOX(イクイノックス)DOWNTOWN LA店

高級ジム・フィットネスクラブの代表格としてアメリカで破竹の勢いで成長を続けるEQUINOX。総合型のフィットネスクラブ業態だがパーソナルトレーニングにも強みを有し、現地ではすでに通うことがステータスになっているという。海外視察の一貫で機会があったためDOWNTOWN LA店を見学した。

エントランスからすでに高級感が漂っている。ヘルシーな食事を提供するレストランなども併設されており、エントランスの時点で総合型のジムのイメージを覆される。

サイネージには今日のスタジオレッスンの内容などが日々更新されている。

入会や施設案内を行うスタッフにはメンバーシップアドバイザーの肩書きが付いており、EQUINOXについての説明や入会に当たっての具体的な説明などは個室にて実施される。

EQUINOXウェブサイト

見学したDOWNTOWN LA店は特にエグゼクティブ会員が多いらしく、OPENは朝6時と早朝から営業(CLOSEは20時)している。日曜日は休館。EQUINOXのテラスに「仕事だけしに来る」会員もいるとのこと。価格は入会金600ドル、月会費は諸経費込みで約200ドルと説明してくれた。

いよいよ気になる施設見学だが、EQUINOXでは施設見学のことを「ツアー」と呼ぶ。EQUINOXが実践するブランディングを感じることができる一面かもしれない。

グループフィットネスエリア。天井が高いので広いスペースが更に広く感じられる。とにかく館内は広い。

フロアにもEQUINOXのロゴ。

マシンピラティスフロア。EQUINOXはプールがある店舗も多数有り、ここでトータルトレーニングを行うことができる。アメリカの物価を勘案しても、高い月会費を払う価値はあるように思う。

ヨガエリア。館内のアメニティはKIEHL’S(キールズ)で統一されていて、いくら使ってもいいとのこと。また「裸足で歩けるくらい常に清掃をしている」ことを売りにしているとアドバイザーが強調していた。

マシントレーニングエリア。マシンの種類、種類ごとの台数がとにかく多い。

EQUINOXはパーソナルトレーナーの品質が高いことで有名だ。トレーナーの育成プログラムが充実している反面、トレーナーにとってはEQUINOXのトレーナーで居続けることの競争が激しい(基準に満たない場合はクビ)が、結果を出しスタートレーナーになることができれば高い報酬も待っている。

壁にはパーソナルトレーナーの紹介カードが。

紹介カードのクリエイティブも洗練されている。

DOWNTOWN LAにはテラスが有り、確かに仕事だけしにくる会員が一定数いることも納得できる。

見学前は高い月会費や豪華な内装にばかり目が向いていたが、EQUINOX1店舗の入会であらゆるトレーニングを行えること、パーソナルトレーニングの品質が高いこと、トレーニング以外でも利用できること、清潔で洗練された環境を利用できることを考えれば、高額な入会費や月会費も納得という印象だった。