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2022年2月15日 業界ニュース

東進・四谷大塚を運営するナガセがブリヂストンスイミングスクール運営会社を買収決定、ブリヂストングループはスポーツクラブ領域から実質撤退

https://www.bssa.co.jp/

2月14日、株式会社ブリヂストンと子会社のブリヂストンスポーツ株式会社は、ブリヂストンスポーツ株式会社の100%子会社であるブリヂストンスポーツアリーナ株式会社の全株式を、東進ハイスクールやイトマンスイミングスクールなどを運営する株式会社ナガセに売却することを決定したと発表した。売却価額は非公開。株式の売却は2022年3月に完了する見込み。

今回ナガセに売却されるブリヂストンスポーツアリーナ社は「ブリヂストンスイミングスクール」を中心に全国21施設を展開している。ブリヂストンスポーツアリーナ社、2020年12月期の売上高は2,111百万円、従業員は683名となっている。

今回の売却の背景として、ブリヂストングループは2021年2月に発表した中期事業計画によって事業再編を示しておりそれを受けた決定となった。今回の売却でブリヂストングループは実質的にスポーツクラブ運営領域からは撤退となる。

買収を決めたナガセ社は「東進ハイスクール」「東進衛星予備校」「四谷大塚」などの学習塾事業を中心に総合教育事業を展開しているジャスダック上場企業。2021年3月期の業績は売上高458億円、営業利益45億円。同社はグループ内に「イトマンスイミングスクール」を抱えており、イトマンスイミングスクールについても2008年にM&Aによって取得している。

今回の買収決定についてナガセ社は、イトマンスイミングスクールとブリヂストンスイミングスクールが合わさることでスイミングスクールとして日本を代表する事業規模になるとしているほか、出店エリアについてもイトマンスイミングスクールは首都圏・関西圏を中心に出店、ブリヂストンスポーツアリーナ社は九州を中心に出店と拠点の重複が少ないことでシナジーが生み出せるとしている。

なお、ブリヂストンスポーツアリーナ社を子会社としていたブリヂストンスポーツ社はゴルフ用品の商品開発・ゴルフスクール運営・ゴルフトーナメントの企画運営を主力にしている。アマチュアゴルファーを対象にしたゴルフレッスン「ブリヂストンゴルフアカデミー」は同社が運営しており、ブリヂストングループで引き続き運営される。

ブリヂストンスポーツアリーナ株式会社
https://www.bssa.co.jp/