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2022年5月24日 分析と解説

ライザップ、暗闇フィットネス業態EXPAの2店舗を業態転換、稼動店舗は実質4店まで減少

https://expa-official.jp/

RIZAPは、暗闇フィットネス業態のEXPA(エクスパ)溝の口店と梅田店の業態転換を行う。溝の口店(神奈川県川崎市)は6月30日を最終営業日とし、8月15日にRIZAP WOMANとして再オープンする。梅田店(大阪府)は7月31日を最終営業日として、9月15日に新業態として再オープンする予定。

EXPAはRIZAPグループの暗闇フィットネス業態として5月24日現在で全国8店舗を展開している。しかし横浜店と松戸店は2022年3月から休業しており、今回の業態転換する2店舗を含めると稼働している店舗は4店舗となる。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2928/ir_material_for_fiscal_ym/117010/00.pdf

EXPAは2020年3月期末に最大13店舗を展開していたが、その後は減少。2022年3月期末に現在の8店舗となっている。RIZAPグループのボディメイク事業全体を見ても店舗が増加している業態は無く「単純にEXPAが不振だから」と断定するまでには至っていない。

先般発表された最新決算でも全体として見事なV字回復を見せたRIZAPグループ。事業状況や決算・財務内容も大き改善しており状況は悪くない。V字回復の背景には、既存事業の回復以外に不採算事業やグループ企業の再編・売却・撤退などが大きく寄与している。

今回のEXPA2店舗の業態転換は、決算説明会資料にもある通りコロナ禍初期に判断した店舗の統廃合を依然として推し進めている可能性、もしくはEXPAが不振ではないもののRIZAPやRIZAP WOMANなどの収益率が高い業態に転換した方がボディメイク事業全体としてはプラスと見ている可能性もある。