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2022年1月24日 分析と解説

VALX運営のレバレッジが業績を公開、D2Cが成長を牽引し今期は売上50億円を予想

パーソナルジム検索サイト「ダイエットコンシェルジュ」、トレーニー向けプロテイン・サプリメントブランド「VALX(バルクス)」などを運営する株式会社レバレッジが売上高などの業績データを公開した。

同社はこれまで3月を決算期としていたが直近で10月に決算期を変更。そのため直前期となる2021年10月期は7ヶ月の変則決算となっている。2021年10月期(7ヶ月)の売上高は26.1億円。過去3期分の売上高推移も公開しており、それによると「VALX」事業を開始する前の2019年3月期の売上高3.5億円から、2020年3月期は5.4億円、2021年3月期が19.7億円と成長曲線をたどっている。

株式会社レバレッジ開示資料よりBTF編集部が作成

特に2021年3月期の前期比成長率は362%となっており、コロナ禍におけるD2C事業の寄与度と成長率の高さが推測される内容となっている。また進行期である2022年10月期の業績予想は50億円としており、成長率は維持できると予想していることがわかる。

2019年10月にスタートしたトレーニー向けプロテイン・サプリメントブランド「VALX」は、山本義徳氏監修でホエイプロテインなどを中心に38商品を展開。2019年に2商品だったVALX商品のラインナップは2021年時点で38商品まで拡充されている。

2021年5月には実業家として活躍するROLAND(ローランド)とのコラボレーション商品「VALX‐Rホエイプロテイン」初回販売分3万個が7日で完売するなど、継続的なプロモーションと商品開発を続けている。

また同社が運営しているYouTubeチャンネル「山本義徳筋トレ大学」の登録者はチャンネル開設から3年で50万人を超え、総再生回数が1億2,984万回超となったことも合わせて開示されている。

事業規模の拡大に合わせ組織体制の順次拡大しており、2019年3月期に37名だった従業員は直近56名まで増加している。なお今期は69名、2024年には100名体制を目指す。従業員増加と比例し平均年収は増加しており、2019年には348万円だった平均年収は、2021年には555万円まで増加している。一方で売上高に対する人件費比率は30%台から8%台まで下がっており、収益逓増型のビジネスモデルに発展していることが分かる。

直近では新規事業として、2022年1月15日に東京・武蔵小山(品川区)に24時間型フィットネスクラブ「VALX GYM(バルクスジム)」をオープンしている。同社は「今後もフィットネス業界で破壊的イノベーションを起こせるよう更なる事業拡大に注力してまいります。」と発表の中でコメントしている。